「大画面向きのカメラワーク」ミッション:インポッシブル どん・Giovanniさんの映画レビュー(感想・評価)
大画面向きのカメラワーク
BSの放送(字幕版)を録画していたが、映像に文字が入り込むのが個人的に邪魔に感じたため、Huluの吹替版を鑑賞。
『アイズ・ワイド・シャット』(スタンリー・キューブリック監督作品)のように、暗くて謎めいた雰囲氣で緊張感がある。
トム・クルーズが演じる主人公イーサンが陰謀を突き止めようとする。命懸けのその真剣さは、モノクロの頃の黒澤明監督作品の(主役の三船敏郎を見ている)ような没入感がある。
『レオン』(リュック・ベッソン監督作品)で殺し屋を好演したジャン・レノが登場するシーンでは、イーサンの隣にいたクレアの格好が、どことなくナタリー・ポートマンの映画初出演時(『レオン』のマチルダ)のゴシック調の格好を思い出させる。
イーサンが天井から降りてきて空中で極秘情報を読み出すシーンが見せ場。
イーサンが何を準備して、どうするつもりなのか詳細はわからずに話が進み、上手く事が運び過ぎると結果的に感じてしまうきらいはあるが、手品のように、鮮やかに目的を達成する姿を見たいのである。
クライマックスの特急列車の上でのアクションシーンは必見。
大画面での鑑賞が向いている作品であった。
どんな場面でもBGMが聞き応えがあり、景色がとても良い。トム・クルーズの表情も素晴らしい。
コメントする