劇場公開日 1996年7月13日

「大画面向きのカメラワーク」ミッション:インポッシブル どん・Giovanniさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0大画面向きのカメラワーク

2025年5月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

 BSの放送(字幕版)を録画していたが、映像に文字が入り込むのが個人的に邪魔に感じたため、Huluの吹替版を鑑賞。

 『アイズ・ワイド・シャット』(スタンリー・キューブリック監督作品)のように、暗くて謎めいた雰囲氣で緊張感がある。
 トム・クルーズが演じる主人公イーサンが陰謀を突き止めようとする。命懸けのその真剣さは、モノクロの頃の黒澤明監督作品の(主役の三船敏郎を見ている)ような没入感がある。
 『レオン』(リュック・ベッソン監督作品)で殺し屋を好演したジャン・レノが登場するシーンでは、イーサンの隣にいたクレアの格好が、どことなくナタリー・ポートマンの映画初出演時(『レオン』のマチルダ)のゴシック調の格好を思い出させる。
 イーサンが天井から降りてきて空中で極秘情報を読み出すシーンが見せ場。
 イーサンが何を準備して、どうするつもりなのか詳細はわからずに話が進み、上手く事が運び過ぎると結果的に感じてしまうきらいはあるが、手品のように、鮮やかに目的を達成する姿を見たいのである。
 クライマックスの特急列車の上でのアクションシーンは必見。

 大画面での鑑賞が向いている作品であった。

 どんな場面でもBGMが聞き応えがあり、景色がとても良い。トム・クルーズの表情も素晴らしい。

どん・Giovanni
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