「ナスターシャ・キンスキーの美しさを観る映画」溝の中の月 たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)
ナスターシャ・キンスキーの美しさを観る映画
ナスターシャ・キンスキーがとても綺麗に映っているジャン=ジャック・ベネックス監督作品。
観終わると、「赤のイメージ」が残る。
ただ、ストーリーがイマイチなので、残念な感じ。(これは元々ベネックス監督が3時間ぐらいの尺にしようと作っていたものを133分に削除したため?)
オープニングでは、満月にかかる雲が赤く染まっている不思議な風景。
そして、港町の裏で、毎晩歩き回る男がいた。ジェラール(ジェラルド・ドパルデュー)である。
彼の妹が男に襲われて自殺したため、犯人の男を探し続けるのだった。
そんな彼の前に、ロレッタ(ナスターシャ・キンスキー)が現れる。赤い口紅・真っ赤な服・真っ赤なスポーツカー。
⇒ 本当に、この映画でナスターシャ・キンスキーは綺麗に描かれていて、もともと美人であるが、本作が汚い町を描いていることもあって「掃き溜めに鶴」という印象。
看板「TRY ANOTHER WORLD」(ほかの世界に挑戦せよ)が印象的。
この映画、ストーリーが不条理(というか未完成?)なので、それを追うのではなく、ナスターシャ・キンスキーの美しさを観る映画という作品だった気がする。
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