マリー・アントワネットのレビュー・感想・評価
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全ては妻しだいです。優しく誘えばいいのです
映画「マリー・アントワネット」(ソフィア・コッポラ監督)から。
正直、何を伝えたかったのか、よくわからなかった。
14歳で結婚、18歳でフランス王妃に即位、
世界一有名な王妃マリー・アントワネットを主人公にした
ドラマであることはわかるのだが・・。
そこで視点を変えて、どうして、なかなか
夫ルイと世継ぎ誕生の行為(セックス)が出来なかったか、を検証。(笑)
たぶん・・私の推測だけど・・
初めて出逢うシーン、彼女は夫となるルイ・オーギュストに呟く。
「まだ子どもみたい」
この台詞は、あまりクローズアップされていないが、
これから妻となる女性に、初対面でこんな台詞を言われたら、
男だったら、トラウマになるくらい落ち込むはず。(汗)
男としての自信が蘇るまで、時間が経ってしまった・・という
男側からの仮説であるが・・。
「ご懐妊なしには、影響力は持てません」とアドバイスした者もいる。
彼女のプレッシャーは、大変だったろうなぁ・・と感じながら、
彼女の母親のアドバイスを最後に残したい。
「全ては妻しだいです。優しく誘えばいいのです」
前半、全開で、後半、息切れ
新解釈版「悲劇の王女」
ソフィア・コッポラ監督、キルスティン・ダンスト主演。
18世紀。
14歳でオーストリアからフランスに嫁ぎ、18歳で王妃に即位したマリー・アントワネットの半生が描かれているんですが、
歴史的な事実よりもマリー・アントワネットという人物の心の動きに焦点を当てていて、なかなか面白かったです。
使われている音楽もクラシックではなく、ロックを中心とした現代的な曲で、
しかも、それだけではなくて、劇中に出てくる料理や宮殿内の様子、衣装etc...が本当に煌びやかで、それだけでも見応えがありました。
僕は実際に観に行くまでは「普通の歴史物の映画」という予想をしてました。
ところが、歴史的事実よりも人物中心に描かれていて、拍子抜けな部分もあったんですけど、全部見終わって「こういうのもアリかな」という印象を持ちました。
「普通の歴史物」を期待して観ると裏切られます(笑)。BGMはロックだし、マリーを中心とする登場人物もどこか現代的だし、誰もが知っている歴史物語はほとんど描かれません。でも、こういう視点で歴史上の人物を描くというのは面白いし一見の価値は充分にあると思います。
「ロスト・イン・トランスレーション」もそうでしたけど、女性監督ならではの感覚を感じた映画でした。
「スパイダーマン」の印象しかなかったキルスティン・ダンストも意外に(失礼)良かったっす。
監督の才気が余計だった
豪華絢爛たる美術・衣装を観るだけでも金払う価値はあった。意外やキルスティンも頑張っており、脇役その他もなかなか良い。但しフェルゼン役を除く。ミュージシャンらしいが、これという魅力を感じない。彼が史実通りヴェルサイユ脱出に出てこないのも?だが、そういう締めくくりをしたかったのだろうか、ソフィア・コッポラ。彼女のこれ見よがしな才気(ロックの使用、細かいカットによる靴お菓子陳列など)が作品の雰囲気をぶち壊している。残念。
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