「色鮮やでポップなティーン・ムービー」マリー・アントワネット バフィーさんの映画レビュー(感想・評価)
色鮮やでポップなティーン・ムービー
私がこの映画を初めて観たのは映画館バイトしていて、試写だった。
その時は試写と無料パスで週に10~15本は映画館で映画を観ていたため、給料の3倍ぐらいの映画を無料で観ていたことになる。
1982年生まれのキルスティン・ダンストは、当時24歳であったが14歳のマリー・アントワネットを演じるには無理があると思われたが、子役を使わずにメイクの仕方で本当に14歳に見せることに成功している。キルスティン・ダンストは老け顔ではあるが、老け顔の14歳にちゃんと見えたと印象が強かった。
右も左もわからないアウェー感の中で奮闘するマリー・アントワネットをティーンならでは視点でポップに描いている。ソフィア・コッポラが得意とする色彩感や老舗お菓子店、アカデミー賞受賞経験のある衣装デザイナーが上手く融合しており、異色のマリー・アントワネット映画を作り上げることに成功している。
歴史劇と聞くと、どうしてもハードルが高いと感じる人は少なくないはずだ。私も今でもインドや中国の歴史劇は知識が足らなく、勉強中ではあるが、やはり観る前に身構えてしまう。しかし、今作はそんな歴史劇が苦手な人にとっても観やすい映画となっている。
女子ウケする映画ではあると思うが、歴史映画マニアが観るとしたら、正直おすすめはできない。
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