「映画は映像で表現するという強烈な実践」幻の光 Nakashinさんの映画レビュー(感想・評価)
映画は映像で表現するという強烈な実践
尼崎の若い夫婦、何気ない日常の中、夫は突然自殺をしてしまう。妻に思い当たる理由もない。のこされた妻は幼い子供と能登に嫁ぐ。
能登の海岸沿いの一軒家と海沿いの街の風景が続く。全夫はなぜ死を選んだのか?ふと理由を知りたくなる。
ストーリーよりは映像の美しさで構成される展開。広角の構図を多用し、そこに映る人々も風景の中に溶け込んでいて、そこに包まれているような雰囲気。
ピントがぼやけたような映像が幻想のような雰囲気を与える。映画に必ずしも明快なストーリーも結論も必要ではなく、それよりも映像美で成り立つことを示唆してくれる映画。
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