「大成功で 居場所を失うロートレック」赤い風車 jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
大成功で 居場所を失うロートレック
アメリカ 赤狩りの時代に 嫌気がさして、ヒューストン監督が ヨーロッパで撮った作品
豪放磊落そうな監督が 繊細なロートレックとムーラン・ルージュの人々の雰囲気をそれなりに上手く描いている
恋多き歌姫 ジャンヌを ザ・ザ・ガボールが、演じていて 彼女の人生と重ね合わせてしまい(9回結婚)、何やら可笑しい
ロートレックと その父親を、メル・ファーラーが好演している
足の問題 もあるが、「ムーランルージュのラ・グリュ」のポスターが大成功したことで 店の客層が変わり、結果的に 居場所や友人を無くしてしまったことが 悲劇である
不健康な生活を送ったことで、若くして亡くなるが、意外に作品数は多く、感心する
マリーに絶望し、ミリアムを失うことになる彼だが、実際は娼婦達との付き合いも多く、映画の方は上品に まとめられている
ロートレックの女性観が 冷ややかなのは、女があまり好きそうでない 監督の私見が入っているのでは…と、思ったりもする
(でも 監督も5回も結婚した←反省してたらしい)
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