「「闘牛=死」に囚われた男と女の道行き」マタドール<闘牛士>・炎のレクイエム もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
「闘牛=死」に囚われた男と女の道行き
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①「セクシリア」との間に2本の映画を挟んでいるから当たり前かも知れないが、一気に映画作家になったような気がする。映画に客観的な視点が生まれている。②最初にイタリア映画のB級ホラーっぽく女が次次に殺されるシーンが続く。それを食い入るように見つめる男のアップでそれがTV映画だとわかる。そしてカメラが引くと男が猟奇殺人シーンを観ながら興奮してマスをかいてるのがわかる。そこからは一気にアルモドバルの映画世界へ引き込まれていく。③マリアとディエゴが入った映画館で上映していたのが懐かし『白昼の決闘』のラスト、ジェニファー・ジョーンズとグレゴリー・ベッグとがお互いを撃ち合った後キスしながら息絶えるシーン。マリアとディエゴとの運命をここで暗示していたわけだ。
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