「世界の箍が外れる」ポーラX 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
世界の箍が外れる
≪WE MEET LEOS CARAX!≫
落ちたメイクが黒い涙にNortonで疾走するカトリーヌ・ドヌーヴが圧巻で、火花を散らし回転するバイクに衝撃的な末路をイメージするしか無い、唐突にオーケストラみたいに大所帯で奏でられるドラムやギターの音が破壊的で迫力満点、序盤に映し出される空爆の映像と夢であろう血の河で溺れる地獄絵図??
一人の女性に愛されながら違う女性に惹かれ、また同時に愛そうとしているようで実らない関係性、身勝手ながら苦悩して葛藤する男女の三角関係を一貫して描いているように思うレオス・カラックス、強い愛情が歪み切って変態的なものを感じる。
ハーマン・メルヴィル原作の仏語訳から頭文字を取ったPolaに、本作で使われた10番目の草稿を示すローマ数字Xを加えて『ポーラX』ってタイトル、映画の内容と同様に難しさが際立つ。
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