劇場公開日 1985年2月9日

「デ・パルマ・マジック最高!」ボディ・ダブル なかじwithみゆさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0デ・パルマ・マジック最高!

2025年4月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

幸せ

真犯人は(登場して3シーン位で)すぐに判るミステリーだが、
本作はまぎれもなくブライアン・デ・パルマの傑作である。
キャメラとピノ・ドナッジオの音楽。
ショッピングモール、ビーチサイドのホテル、海岸、豪邸のデザインなどデ・パルマ監督が撮りたい画を撮った感が伺える。
ヒッチコックの『裏窓』『めまい』と言われるが、
まんま殺しのドレスである。
それでもデ・パルマ監督のファンなので、大満足である。

デ・パルマ・カットはやはりデ・パルマ監督だけのものである。
分割画面やスローモーション、360度回転などの技法を他の監督の作品で観る時はあっても、何か違う。
コレじゃないんだと叫びたくなる。
デ・パルマだと驚かされたり呆気に取られたり気が気じゃない、が、なんだかスムーズに編集されているし酔わされる。
そう、スムーズなのである。
「ボディ・ダブル」では海岸で(なんだか、いきなり)ピノ・ドナッジオの甘い(甘ったるい)スコアに合わせて
主人公たちがキスしながら画面は回転するのだが背景が寄ったり引いたりして、オモシロい絵である。
しかもそのシーンを、
フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドのリラックスの途中に主人公とメラニー・グリフィスとのキスに重ねるのだ。
そのカタルシス。映画的興奮。
これぞデ・パルマ・マジックである。

日本ではDVDしかリリースされておらず、買っては誰かにあげてを3度ほど繰り返した。
いつかBlu-rayなど日本でも発売されると願っていたが我慢できず今回インジケーター社発売のBlu-rayを購入。
なんと4Kレストア版。
期待したが画質はDVDより明るくなった、ような気がするが粒子がザラザラして観にくかった。
ピノ・ドナッジオのスコアは綺麗な音質だった。
(悪魔のシスターの時と同じ感想。画質より音質。)

なかじwithみゆ
琥珀糖さんのコメント
2025年4月18日

コメント失礼します。
私もこの作品とそして「殺しのドレス」好きです。
2〜3回みてます。
忘れてるので多くを語れなくて残念です。
デ・パルマ監督は、ミッション・インポッシブルの最初の監督。
これもMIのエッセンスが詰まってますね。
「アンタッチャブル」もスタイリッシュで、好きです。
84歳で新作は望めないのでしょうか。
それを考えるとリドリー・スコット監督は、まだまだ
やる気ですね。応援してます。
お邪魔しました。

琥珀糖
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