「【音楽と共に歩む人生の豊饒さを見事に切り取った、キューバ音楽ドキュメンタリー作品。】」ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【音楽と共に歩む人生の豊饒さを見事に切り取った、キューバ音楽ドキュメンタリー作品。】
今作を鑑賞したのは、2000年頃であろうか。
ヴィム・ベンダース監督が、キューバ音楽のドキュメンタリー作品を作ったと聞いて、半信半疑で観に行った。
結論から言うと、ヴィム・ベンダース監督よりも、当時平均年齢60歳越えの、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのメンバーの方々の人柄、顔に刻まれた深い皺と、インタビューに引き込まれた。
彼らの多くは、10代(人によってはそれ以下)から、貧しい中でも、楽器を奏でていたというコメントを、嬉しそうに述べていた。
50年以上、人生の傍に、自らが奏でる音楽が有ったという事である。
何より、彼ら、彼女らのステージで楽しそうに演奏する姿は印象的であった。
そして、98年の、NYのカーネギーホールでの彼らの晴れ姿には、天晴とさえ思ったモノだ。
<今作の18年後、「ブエノ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス」が劇場公開された時は、驚きと嬉しさでイソイソと劇場に足を運んだモノである。
物故者も多かったが、彼らの映像や当時も第一線でヴォーカルを担当していたオマーラ・ポルトゥオンドさんの元気そうな姿を含めて、音楽を奏で続ける人生とは良いモノであるな、と思った記憶がある。
そして、今作鑑賞時には購入しなかった(出来なかった・・)、「BUENA VISTA SOCIAL CLUB」を購入し、車中でブリティッシュ・ロックンロールを掛ける中で、偶に流している。
お気に入りは勿論、”Chan Chan"である。
玉に瑕は、「BUENA VISTA SOCIAL CLUB」を掛けると、ノンビリ運転になる事であろうか・・。>
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