劇場公開日 2021年11月5日

「どうしても中盤は寝る」ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ SHさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0どうしても中盤は寝る

2015年8月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

寝られる

1999年の作品なのにずいぶん画像が荒いと感じた。カメラの進歩もここ数年劇的なものがあると実感。15年以上だからそうか。
当時はビデオでレンタルした記憶がある。今やBlu-ray、もしくはオンデマンドなどだもんナー。
正直、当時も今も見ているうちに何度か寝落ちしました。キューバ内をギラギラ下格好で歌いながら歩いたり、ギター弾きながら歩いたり、波打ち際でトリオ等、凝った演出にどうしても馴染めなくてつまらんと思ってしまう・・・せっかくのキューバ音楽がキューバに合わない感じがしてしまうので・・・むしろそれが狙いか─確かに、キューバから忘れ去られようとしていた人たちであるから、事実馴染んでなかったわけだ。その音楽はむしろニューヨークのネオンに馴染んでいる気がする。
最後になってイブライム・フェレールが「ニューヨークが好き、昔からの憧れ」と話し、そして「音楽に幻滅して引退した、音楽で何も得られなかった」と語っていることこそが、キューバ音楽の現実だったのではなかろうか。
しかしながら、あのカーネギーホールでのスタンディングオベーションには当然ながら大きな感動─イブライムの表情が涙をそそる。これで彼らの栄光は永遠のものとなったわけだ。

SH