フルメタル・ジャケットのレビュー・感想・評価
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ベトナム少女狙撃兵対海兵隊。!
スタンリーキューブリック作品。
哲学的なことは良くわからないが名作と言う人達は前半部の訓練で人間が兵器として作り上げられる過程が恐怖であり、それが反戦を訴えているから素晴らしいと言うのである。
ただアメリカ海兵隊は訓練が厳しいのは伝統のはず。
精鋭の中の精鋭の証。!
各国大使館の警備は海兵隊の役割。
軍事評論家もあまり言わないが日本軍の太平洋の各島の地上戦はアメリカ海兵隊に負けたと言っても差し支えないと思う。!
Once a Marine, Always a Marine.
(海兵隊に一度なったら生涯海兵隊。)
この言葉の真意は一度海兵隊になったら兵役を退いても海兵隊の誇りを忘れずアメリカ国民の模範になる様に努めると言う意味があるらしい。
これからするとけっして悪いスローガンではない。
誇りを殺人兵器と言われるのもちょっとどうかと思う。!
(最近沖縄で問題も多く発生しているのは嘆かわしが。)
キューブリックだからといって常に平等表現をしているとは限らない。!
誇りを上手く反戦に結びつけたと感心させらる。!
私は、アメリカ海兵隊を散々な目に合わせた可愛らしいベトナム少女狙撃兵がなんとも魅力的だ。!
日本アニメに影響をあたえていそうな気がする。!
最後にベトナム戦の海兵隊の戦いを振り返って下記の様に言われた。
FIRST IN LAST OUT!
FIRST=ダナン上陸。
OUT=サイゴン要人保護、撤退。
誇り高い海兵隊らしい言葉(モットー)である。!
地獄のFワード
たとえば今の若者に、スマホのなかった時代の話をしてもピンとこないと思うんですよ。
おじさんの世代ではPHSってのがあってね、とか
友達同士で”ワン切り”してじゃれあったりしてね、とか。
それこそJ-PHONEがカメラ付きケータイを、とかiPhoneが発表された時の衝撃だとか。
だから僕は過去の名作ってちょっと得意じゃなくて、いかに当時センセーショナルだったとしても
現代の感覚で見て「面白い」っていうのとはちょっと違うんじゃない?と。
なんだけど本作は、全編を手放しでは褒められないけど今とは違う趣きっていうか、
当時だから取れた映像ってあるんだな、と気づかせてくれた。
特に印象的なのは”主人公”がいないってところ。
いちおう全編に登場するジョーカーが主役ではあるんだろうけど、
別に特別でもなければヒーローでもないっていう。まぁちょっと面倒見が良いくらい。
むしろ前半はその、今ならグレーゾーン満載の”ほほ笑みデブ”レナードが主役級だしね。
ともかく、莫大な金がかかってそうな映像は迫力満点だし、
30年以上経った今でも古びてないのはさすがだった。
ただね、ストーリーって部分でいくと、そんなにだったかなって。
総合すると「教養として見てよかった」ってとこに落ち着くかなと。
これは米兵のリアルですか?
前後半で異なる二部構成
ベトナム戦争の背景を知ってから観た方が良いかも
【”アメリカ、ベトナム戦争史を黒く塗れ!”前半パートの激烈な新兵訓練シーンと、後半パートの実戦の非情さを鮮烈に描いた作品。この作品以降の米戦争作品からヒロイズムを払拭した記念碑的作品。】
■今作が発表されるまでは、メジャー作品ではここまでベトナム戦争の実情について、リアルな描写で描いた作品は稀有であった。
そして、この作品をきっかけに「プライベートライアン」を代表とした、”戦争を美化しない”作品が続々と製作された。
内容は、映画好きであれば(映画好きでなくても)知っていると思われるので個人的感想のみ記す。
◆前半シーン
・新兵ジョーカー(マシュー・モディーン)と”太っちょ微笑みデブ”レナード(ヴィンセント・ドノフリオ)達が、ハートマン鬼軍曹にFワード満載の中、しごかれるシーンの数々。
海兵隊ってここまで、やるの!と戦慄したシーンが、延々と繰り広げられる。
”太っちょ微笑みデブ”の微笑みが、優しい目付きから、明らかに精神に異常を来した微笑みに移行していくショット。
怖い、怖すぎる。
- 今作を初めて観た際には、ヴィンセント・ドノフリオの名前も知らなかったが、その後の彼の活躍する姿を見ると、何故か”頑張ったな、微笑みデブ・・”と、脳内で呟く自分がいる。
〇学生時に観て、もし自分が将来、人に教える立場になったら、”ハートマンのようには絶対にならないぞ!”と思った。
そして、今作鑑賞後の数年後、まさかの技能系新入社員教育を全面的に任された時、この映画を思い出したなあ・・。(それまでは、軍隊の様な旧弊教育をしていたのである・・)-
◆後半シーン
・前半シーンのインパクトが強いので、多くの人は見逃しがちであるが、この後半シーンのリアリティ溢れる”静かな”戦闘シーンが、今作後の数々の米戦争映画に与えた意義は、実に大きいのである。
「プライベートライアン」「アメリカスナイパー」etc.etc.・・。
<常に進化し続けた、スタンリー・キューブリックがベトナム戦争をリアルに描き出した作品。
かの御大に、反戦映画を製作している意識は無かったのでは…、と私は思っているが、今作以降の米戦争映画の内容に多大なる影響 ーヒロイズム除去ー を与えた映画であると、私は思っている。
エンディングで流れる”Paint It,Black"を聴くと、矢張り、反戦のメッセージなのかなあ・・と思う映画でもある。>
これは何度でも観たくなる
何度見ても分からない
混沌としたとしか言いようのない戦争
何が正義なのか何のために多くの命が消えていったのか
まるで意味が分からなくなる
ベトナム戦争を知れば知るほど分からなくなる
でもきっと戦争なんて全部意味がないのかも
人は戦争という場があれば公に人殺しができる
きっとそれが好きなのだろう、一般人を学校へ放り込みあらゆる方法で慈しみ痛みや悲しみを消し去り人を殺すマシーンを作り出す、ホントにこんな事があったのだろうか
世界のどこでもこんな事があるのだろうか、信じられない
日本は武士道を利用して兵士を教育してたように思いますがアメリカの場合は何を使ってだのだろう
恐怖を植え付けて殺人はいい事だと錯覚させるマインドコントロールなのだろうか
人は賢いのか賢いアホなのか分からないですが地球上からいさかいは無くならないでしょうね
だって人なんだから
結局また観てしまった
もう何度目だろう
テレビでやるとどうしても観てしまいます
洗脳の酷似
イロイロヒドイ肥溜
紛れもない名作
「戦争映画」でこれをナンバーワンに推す人はわりと多いんじゃないでしょうか。紛れもない名作です。
戦争映画には他にも名作と呼ぶべき作品がたくさんあります。時代、戦場を問わなければ、ありすぎる、ほど。
それでも「フルメタルジャケット」はいつまでたっても埋もれない。異色、異質であり続けています。
なぜか?まず、栄光や悲劇など逸話を取り立てて描いていないこと。戦争映画はむしろドラマティックに描くほうが簡単なはずである。それをせず、下品な描写で全てを茶化すかのよう。ふざけた視点のまま、混沌とした状況を映像化していった、という印象。
しかし、だからこそ浮き彫りにされるものがある。
本作を前にすると、戦争映画でまっとうな「答え」らしきものを提示している作品は安っぽく感じられてなりません。
戦争のばかばかしさ
ハートマン鬼軍曹(R・リー・アーメイ)による徹底したシゴキ。一糸乱れぬ隊列をよそにデブ1人が落ちこぼれる。新しく班長になったメガネのジョーカー(モディーン)も彼をかばうものの、夜中に他の二等兵に殴られたりする。そのうちデブのパイル(ドノフリオ)は精神的におかしくなってくる。病気を理由に除隊という手段もあったのだが、なんとか訓練所を卒業する・・・
パイルの狂気に満ちた顔は『シャイニング』のジャック・ニコルソンさえ思い起こす。その彼が実弾を充填しトイレでハートマンを射殺。そして銃口を口に咥えて自殺。背筋が凍るような一瞬だ。
後半は一転して南ベトナムに。情報部に転属となったジョーカー。フエ市の攻防が激化し、のん気に取材する雰囲気ではなくなった。北の砦となった廃墟からは激しい銃火。ちょっとでも先を進めば殺されるといった状況なのだ。撤退したという噂を聞いて確かめにいく先遣隊。また数名のアメリカ兵が殺されたが、スナイパーはたった一人でしかも女性だったという驚愕の事実がジョーカーを唖然とさせるのだ。
とにかく卑猥語のオンパレード。聞きたくもないくらい(笑)。戦争の虚しさ、馬鹿馬鹿しさ、特に南ベトナムに自由を与えるためにやってきたのに、彼らからも窃盗されたりするのだ。虚しさのきわみは最後の行進。血に染まったかのような夕闇の中を、ミッキーマウスのテーマを歌いながら行進する海兵隊たちは虚勢を張っているのか、虚しさを無理に楽しくしようとしているのか。
反戦という言葉はほとんどジョークにもなってしまっているが、空しさだけはよく伝わる。ジョーカーの心理描写がもっとわかりやすければいいのに・・・
これは最高の戦争映画だぜ〜(°▽°)
結構グロいシーンがいっぱいあるけど、それすら吹き飛ばすキャラクター
の凄さ。
まず問答無用で鬼教官、この人の語彙力は悪い方向に振り切れている!
おフ●ラ豚とか微笑みデブとかどっから湧いてくるんだという和訳も特筆すべき点。
そして前半のMVPはこの微笑みデブ、トロくって隊のお荷物なのだが
とうとう皆んなからリンチされて頭がおかしくなる。銃に名前をつけて話しかけ出すまで行くのだが、この微笑みデブなんと射撃の才能があったのだ。。そして海兵隊卒業の日まで前半。
後半は実戦でベトナム戦争に赴いた海兵隊隊員を描く。前半で班長をやっていた新聞部の隊員にスポットが当たる。ここでもベトナム人が家畜のように
どんどん殺されて行く。
ヘリコプターでHow can you shoot women and children?と聞かれ、
「easy!」と答えるヘリコプター射手のシーンは有名ではないか。本当はこの人がハートマン軍曹役だったがハートマン役の指導役が強烈すぎて急遽その人がハートマン軍曹になったトリビアもお約束である。
何はともあれ戦場は厳しいぜ、厳しい戦場が続く。この辺のシーンは生々しいエグイシーンが多く、前半のネタにされてる箇所とは違う戦争の悲惨さにスポットが当たっている。この辺のチグハグ感がこの映画を印象付けるものなのかもしれない。
結構、これを見てキューブリック作品にハマったので記念にレビューして見ました。
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