劇場公開日 1978年9月2日

フューリー(1978)のレビュー・感想・評価

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3.0仙台東宝で鑑賞

2024年5月26日
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鑑賞方法:映画館

悪くは言いたくないが、デ・パルマ美学が炸裂しているが映画としては弾けてなかった。

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ムーラン

5.0フューリー HDリマスター版

2024年3月5日
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鑑賞方法:DVD/BD

デ・パルマ特典映像が見たくて発売日に買っておいた(Blu-ray)「フューリー <HDリマスター版>」をようやく観た。何年保管していたのだろうか…?😄w
合計4時間(本編118分+特典映像122分)を一気見!
本編はさすがリマスターされただけあってクリアな色合い、特典映像でも撮影監督が「Blu-rayになって色の補正も素晴らしい」と言っている。

さて、このブライアン・デ・パルマ監督作品、時々思い出したように鑑賞している映画。

「中東1977年」のノドカな父子の海水浴風景から始まる。(撮影地はイスラエル)
父ピーター(カーク・ダグラス)と息子ロビン(アンドリュー・スティーヴンス)がテーブルに座っているところを「回転撮影」、冒頭からデ・パルマ監督、見せてくれる。
ピーターとチルドレス(ジョン・カサベテス)は20年来の付き合い。
そこに、いきなり銃撃が始まり、ピーターの乗った舟は爆発して死んだかと思いきや、生きていて、チルドレスと銃撃メンバーとの接触場面に怒ったピーターはチルドレス達に向かって銃撃する。チルドレスは腕を撃たれる。

続いて「シカゴ1978年」では、ギリアン(エイミー・アーヴィング)が友人とビキニ姿で歩いているが、後ろからヨレヨレ背広を着た男=レイモンド(ウィリアム・フィンレイ)がついてくる。
そのレイモンドの電話「ギリアンという女の子は超能力者だ」という電話は『盗聴』されている。ここも、デ・パルマ監督らしい場面。

ピーターは追われている。ギリアンは学校で超能力テストを受けている。ギリアンは電車を脱線させるほどのパワーを見せる。学校の友人の中には『キャリー』でいじめ女学生を演じた女子生徒(ヒラリー・トンプソン)もいて「鼻血ブー」。
また女子生徒の中にはダリル・ハンナもいるが若い!

逃げたピーターを描く場面では、線路の上からホテルを映してそのキャメラがゆっくりと下がりながら移動してきて反対側にあるホテル出口のピーターを映すという「素晴らしいカメラワーク」が見られる。これも、デ・パルマ監督、さすがである。

カーチェイスの後、ピーターの乗った車がビル屋上に停車する場面を俯瞰で捉えたショットは同じアングルで夜から朝となる。これまた見事な映像。

ギリアンが超能力研究所(パラゴン研究所)に入って、所長の手をつかむと「ロビンが窓から落ちる場面」が見える。そして、ギリアンの背景は「ギリアンの頭に浮かんだ風景の合成ショット」となる。映像的に凝りまくりのデ・パルマ監督、楽しませてくれる。

そして、研究所から逃げるギリアンの「スローモーション場面」。デ・パルマ監督の得意技。
デ・パルマ監督のスローモーションは『何かが起こる合図』であるから、「何が起こるの?」と見ていると、交通事故でピーターの愛人死亡。

遊園地の回転遊具が暴走するあたりは、ヒッチコックの『見知らぬ乗客』のメリーゴーランド暴走シーンへのオマージュに思える。

撮影監督:リチャード・H・クラインのカメラも凝っていて、デ・パルマ監督とは多数コンビの編集:ポール・ハーシュによる本作はデ・パルマ監督らしい見どころ詰め込んだ大満足の映画🙂

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たいちぃ

2.0?????

2022年12月6日
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背景も前提も人物の関係性も説明なく話がドンドン進むので全くわからず。
字幕がひどいのか?
まだまだパルマ節も雑です。TVドラマみたいな映像。

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越後屋

4.0キャリーとは全く違う、アクション映画と超能力ものSFの合体みたいなものとお思い下さい 土曜洋画劇場に相応しい肩の凝らない作品です

2022年3月14日
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鑑賞方法:DVD/BD

思いの外まあまあ面白いです
少なくとも退屈で居眠りはしませんし、まあいろいろと突っ込みどころが山ほどありますが、なんじゃこりゃ!と腹が立つほどでもありません

デ・パルマ監督の前作は1976年のキャリー
それが大ヒットして彼の出世作となりました

なので本作はその続編のようなお話です
もしキャリーのような子供が他にも沢山いたらどうなるんだろうという物語です

超能力を使える可能性を持つ子供達を広く探し出して、養成施設にいれて超能力軍団を作ろうとする政府の秘密工作機関ができるだろうという設定です

ガンダムのフラナガン機関みたいなイメージでしょうか?

シカゴにおかれたその超能力養成施設に最強の超能力の素質があるとされる高校生くらいの男の子ロビンが行かされるところから物語は始まります

題名の意味は激憤
キャリーは終盤で激憤(フューリー)したことがきっかけで恐るべき超能力を発現させました

それで本作でもその男の子ロビンは、ある方法で彼を激憤させられ、超能力を無理やり開花させられます

一方、超能力者の素質があると見つけられた女子高生ジリアンもシカゴの養成施設を病院みたいなものだと騙されて入れられます
彼女はキャリーとは違って可愛くて母親も金持ちの有力者のようです

彼女が通っていた女子高は普通の女子高のようですが、実はエヴァンゲリオンのエヴァ操縦適格者が集められていた中学校みたいな学校だったのかも知れません
そこから更に選抜されて養成施設に送られるシステムみたいです

と言っても、主人公はその男の子でも女の子でも無く、男の子の父親のカーク・ダグラスが演じるピーターです
彼は養成施設を運営する政府の秘密工作機関の一員です
ジョン・カサヴェテスは敵役で、その秘密工作機関の同僚チルドレス
いつものハゲ頭でなくカツラを被っているので、序盤からでているのに彼だとわかるのにちょっとかかりました

お話は、カーク・ダグラスとジョン・カサヴェテスの率いる秘密工作機関との戦いが大部分となります

とまあ、キャリーとは全く違う、アクション映画と超能力ものSFの合体みたいなものとお思い下さい
土曜洋画劇場に相応しい肩の凝らない作品です

見所は、女子高生が発揮する千里眼のシーン
なかなか上手い効果的な見せ方をしてさすがデパルマ監督と唸ります
今回はデ・パルマ監督のキャリーや他作品に多い分割映像はありません

あとピーターに協力する養成施設の看護士ヘスターがなかなかいい感じ

特殊メイクでリック・ベイカーの名前があります

クライマックスは1981年のスキャナーズを先取りしたようなグロい肉体爆発シーンです
というか、スキャナーズが本作を元ネタにしていたということだと思います
きっとこのシーンに、デヴィッド・クローネンバーグはぐっと痺れたのだと思います

映画は救いもなく、カタルシスもなく、グロいクライマックスをやったからもうお仕舞いという風にいきなり終わります

もうちょっとなんとかなったと思うのでもったいない終わり方だなあと思いました

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あき240

2.5カサヴェテス、爆裂粉砕!!

2020年12月6日
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鑑賞方法:VOD

単純

興奮

コミカル要素にデ・パルマの粗い演出と、ダラダラな物語展開。

政府に知られていたら“キャリー"も同じように拉致られていた、大友克洋の「AKIRA」に登場するナンバーズも思い出す、ある意味で重要作品!?

クローネンバーグの「スキャナーズ」並に破裂しちゃう、ジョン・カサヴェテスに失笑。

サスペンスにしろイマイチ見せ場がない淡々とした演出描写に飽きてくる。

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万年 東一

3.5ラストシーンにはスッキリ!

2019年12月8日
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鑑賞方法:TV地上波、VOD

1. この頃の超能力ものはまだ人間臭かったよなあ。ともあれ少しくらい出来が凸凹でも超能力モノは好き!
2. 2020.04.02. (ほぼ40年ぶりに)再鑑賞。いや懐かしい。①先ず如何にも70年代のファッションや空気が懐かしい。②演出のペースは退屈に成る程スローではないが、サスペンスフルというにはゆったりし過ぎ。まあ話の展開が早いので最後まで飽きずに観られますが。③ヘスターがギリアンを逃すところから、ヘスターが途中で事故で死に、ギリアンがピーターに保護されるまでを高速度スローモーションで延々と写すシーンが今作のブライアン・デバルマらしい工夫かな。④ロビンが屋内遊園地で回転ブランコをテレキネシスで超回転させて惨事を引き起こすところは、ヒッチコックの『見知らぬ乗客』へのオマージュでしょうな。⑤ラストシーンは今見ても痛快。それまでのやや散漫な展開を最後に締めてくれます。⑥ダリル・ハンナがホンのチョイ役で出ておりましたね。⑦デパルマの映画としてはヘタレの方だけど何せ懐かしいので点数はまけております。

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もーさん

4.0ドラムのサウンド実に効果的な映画だった。

2019年11月15日
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脚本としては実にバタバタしていて途中でダメかなこれはとか思った。
どこへ行く映画かと思ったりした。
しかしなんとか最後はうまくまとまっていて面白かった。
ちょうど面白いか、つまんないかの間くらいの脚本だった。
しかし、むしろこういう脚本の方が監督の実力が問われる。これはブライアンデ・パルマのタッチを楽しめて良かったと思う。
随所にアルフレッドヒッチコックの影響が見られその点でも楽しめた。
脚本的には車に乗り込むシーン。緊迫した雰囲気の映画の中にコメディタッチの部分をちょっと入れるのがヒッチコックの持ち味。あそこでは、うまくその雰囲気を再現していた。
演出的には音楽の使い方や女優のタイプ、服装がヒッチコックに似ていたかな。カメラワークではヒロインが、自分がほかの人達と違うことがわかった時のショットが秀逸だった。被写界深度を非常に浅くして女優をとらえ、大勢の中で1人だけピントが合っていた。それにより、ほかから孤立しているような雰囲気を描き出していた。
ヒロインたちが水着で歩くというストーリーに全く必要のないサービスカットがあるのも嬉しかった。しかし全体的にもっと省略できる部分が多かったように思う。私が脚本を担当していたなら、もっと、すっきりさせるべく努力していたのだが…皆さんも、もう少し短くまとまっていた方がよかったと思ったのではないだろうか?
いずれにせよこれは合格点な映画だ。ブライアンデ・パルマは、いろんな種類の映画を完成させている。本当に偉大な監督だ。

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タンバラライ

3.0キャリーに次いで

2019年1月16日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

、『キャリー』に続き超能力モノを作ったデ・パルマ監督。
 ピーターはかつての恋人(?)に助けを求め、息子ロビンの捜索も手伝ってもらう。彼女の娘ギリアン(アーヴィング)も超能力者で、人の心を読むことができる。映像がパッと浮かんできて、読まれた相手は出血してしまう恐ろしい超能力だ。母親はギリアンを超能力研究所に入れるのだが・・・

 脚本も悪いのだろうけど、最近の映画と比べると、場面の切り替えがゆったりし過ぎているため緊迫感がない。それでもギリアンが所長から心を読むシーンは凄い!フィルムの細切れストップモーションと2重撮影。これにはビックリさせられる。

 ロビンの超能力はサイコキネシス。なんだか『キャリー』と同じで工夫がない。それよりも逃亡させないために女教師をあてがってるという設定が何とも・・・うらやましい?

 ピーターの親友でもあり、超能力を悪用しようとしていたチルドレス。その屋敷にたどり着いたはいいけど、能力に目覚めてしまったロビンは死に、ピーターも後追い自殺のように屋根から落ちる・・・そして残ったギリアンを利用しようとするチルドレスだったが、さすがに心を読んでしまうギリアン。“You go to hell”と青い目を光らせチルドレスを爆破!!シュールというか、バカバカしいエンディング。

 途中の長いスローモーションシーン。これに長回しを絡めるとデ・パルマの真骨頂なんだろうけど、ダラダラしすぎ。なぜか音楽がジョン・ウィリアムズで悲壮感を盛り上げてくれた。

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kossy