「いい大人ほど感情を正しく表現するのは難しい。」普通の人々 じぇんぬさんの映画レビュー(感想・評価)
いい大人ほど感情を正しく表現するのは難しい。
重たいテーマすぎて2日かけて鑑賞した。
脚本の種類でいうと「人生の節目」、まさに家族にとっての転機の話でしたね。
普通の4人家族、そのうちの兄が死をきっかけに波長とバランスが崩れていく。
ストーリーのテンポ感も原因ではあるけれど、雰囲気が重すぎる。ズドーーーーーン
登場人物が全然素直じゃないので表面的な会話だらけ。
ひたすら病院の待ち時間みたいな苦痛を体験できました(笑)
ストーリー自体は兄が他界したあとの状態から始まるのですが、その時点で気持ちが悪い。
決定的なハプニングが起こるわけでもないのに
家族なのに他人行儀な感じ。
カウンセリングを受け気持ちの整理をすると、堰を切ったように流れ出す感情。
大人になるにつれ”感情の所在地”が分からなくなるのだと思います。
家族だからこそ本音で話せそうなのに
家族だからと見くびって、高を括ったんだろうな。
プライドの高さがお互いを邪魔してる感じが見るに堪えない…
お互いのリスペクトさえ見当たらない、単純にコミュニケーション不足による崩壊。
普通の人々こそ迷い込む罠のようですね。
ラストシーンで”答え”を見せてもらいました。
あれこそ正解、あれがコミュニケーション、だけど中々できないんだなあ、みつを。
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