劇場公開日 1998年2月28日

「宿命の2人にハラハラ・ドキドキ!」フェイス/オフ くまのさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0宿命の2人にハラハラ・ドキドキ!

2024年4月15日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

内容は、テロ犯とFBIの対決…敵対するふたりの男の対決を描いたもの。
主人公ショーン(FBI)が、テロ犯(キャス)に撃たれてしまう所から始まります。弾は貫通しショーンの息子(マイケル)が亡くなってしまう。以来、ショーンはキャスをテロとは別にしても復讐心を持って執着。
物語は、映画が始まってすぐにテロ犯を捕まえキャスも捕まえるのですが「爆弾は仕掛けたぜ」という意味深な言葉がショーンに告げられます。
爆弾…テロを阻止するため、キャスの弟に、爆弾の在り処を聞き出すのですが、弟が唯一心を許すのはキャスのみ。キャス以外には爆弾の在り処は聞き出せない。どうすればいいんだ、と八方塞がりで悩んでいたところに、FBIの同僚から「キャスになって情報を聞きだせるとしたら?」という提案が。ショーンはある研究機関に連れて行かれ、死んだと思われたキャスに出会う。そして、顔を移植手術できる、という話を聴かされる。ショーンは、息子を殺した相手の顔になることや、周りの人への裏切り自分を知るものはいなくなる…と葛藤するも、仕掛けられた大規模な爆弾テロを防ぐためキャスの弟から爆弾の情報を聞き出すために、手術を受け入れる。一方、顔を剥ぎ取られたキャスは、そのショックからなのかこん睡状態から目を覚ます。鏡に映ったグロイ自分の顔面と、保存されているショーンの顔をみて自体を把握。キャスは仲間を呼び、移植手術を行った先生を拉致し、保存されているショーンの顔を自分に移植させる。
そうして顔が、憎い相手の顔に入れ替わってしまうショーン、ショーンの顔になって新たな人生を手に入れようとするテロ犯キャス…2人の話が始まります。
仕掛けられた爆弾については、処理班が解体解除を諦め非難したあと、爆弾をよく理解しているキャスが解除。テロ騒動はここまでかな?それ以降は2人の対決でした。

●2人のアクションは、銃・素手での格闘・カーチェイスならぬボートチェイス(?)…見応えあってたくさん楽しませて頂いたけど、テロ的な画面はなかったので、少し拍子抜けしてしまったかも?テロのすごさを見て、コイツは捕まえねばならん!!みたいな気持ちが一層つよくなるような気がした。
●顔を入れ替えるという極秘捜査が逸脱…秘密を知る者がいなくなった時どうするのか?
●状況を理解して受け入れる家族のキャパの広さにすこし疑問

突っ込もうと思えば色々気になるところがあるんだけど、すごく面白かった。
宿命の2人というのと、顔を入れ替えるという設定がすごく面白い。お互いの子供がソックリなところも鳥肌たちました。
ラストまでも、ちょっ、ちょ…!待って、簡単に受け入れることじゃないでしょー!と心がざわざわしたけど、まあ許せる範疇というか納得までいかないのに、泣いてしまいました。
なんていうか、全くうまく言えないけど
めちゃくちゃのような気もするんだけど、観たい所は絶対期待を裏切らないよどーだあ!と力技でやられた印象。
2人の男を描きたい…それに尽きたと感じます。こういう思い切った作品は気持ちがいい!おもしろかったです!!

くまの