「ジーナのオハコは封印。」フェイシズ(1968) ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。さんの映画レビュー(感想・評価)
ジーナのオハコは封印。
高級娼婦と社会的地位のある男どものクソどーでもいい話と、満たされない有閑マダムのフレッシュな男狂いという、特に変わり映えのないネタだけど、自殺未遂明けでどことなくひと皮剥けた妻と、浮かれ気分から一気に目が覚めた夫の所在なさげなシーンでエンディングを構築する。このあたりがカサヴェテス作品がワイドショー的下世話感で終わらない面白さな気がする。
リチャードとマリアが住む高級住宅は、16年後に映画「ラヴ・ストリームス」のカサヴェテス演じる独身貴族ロバートの家と同じ家。いずれも愛を求め、愛に救われ、愛を確かめることになる。
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