「神から選ばれた使命感で行動するヒトが、ポジティブに描かれていたのだが」フィールド・オブ・ドリームス Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
神から選ばれた使命感で行動するヒトが、ポジティブに描かれていたのだが
1990年製作/107分/G/アメリカ、原題または英題:Field of dreams、配給:東宝東和、
劇場公開日:1990年3月3日
米国はピューリタンが作った国であったことを、再認識させられた印象。家族愛や野球愛がベースにあって古き良き米国映画の路線上であるが、神らしきものの声がリアルに主人公に聞こえてくるという設定は、かなり自分的には強い違和感を覚えてしまった。
主人公にケビン・コスナーを据えたのは、誠実な感じが上手く表現され適役とは思えた。ただエイミー・マディガン演ずる妻が夫のやろうとしていることに結局OKとすることに、ウソ!こんな奥さんいないだろうとは思ってしまった。
主人公が憧れていたジョー・ジャクソン(レイ・リオッタ)は中堅でレギュラー定着初年(1911年)に打率408、安打数233を達成(イチロー前の新人最多安打)し、その後シカゴ・ホワイトソックスで活躍した選手。アーチボルド・グレアムバート(バート・ランカスター)は1905年ニューヨーク・ジャイアンツで1回だけライトの守備につき、1908に開業とか。
自分も日本のプロ野球は結構真剣に見ていたが、あそこまで昔の選手には思い入れはなく、本映画の野球への強い思いには、正直ついて行けない部分があった。
主人公は神に選ばれたという感じで、自分的には違和感があったが、米国社会の根底に有ると思われる感性を感じた。多分トランプが銃撃から逃れられた際に感じた使命感が、本映画で描かれていた気がした。
監督フィル・アルデン・ロビンソン、製作ローレンス・ゴードン 、チャールズ・ゴードン、
製作総指揮ブライアン・フランキッシュ、原作W・P・キンセラ、脚本フィル・アルデン・ロビンソン、撮影ジョン・リンドレー、美術デニス・ガスナー、音楽ジェームズ・ホーナー。
出演
レイ・キンセラケビン・コスナー、アニー・キンセラエイミー・マディガン、テレンス・マンジェームズ・アール・ジョーンズ、“シューレス”・ジョー・ジャクソンレイ・リオッタ、
アーチボルド・グレアムバート・ランカスター、カリン・キンセラギャビー・ホフマン。