劇場公開日 1975年5月31日

ファントム・オブ・パラダイスのレビュー・感想・評価

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2.5評価高いので観てみたら時代相応の映画だった

2024年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

突拍子もない展開が続き少し目を離すと重要な部分を見逃してしまう
展開は早いのに全体的にダレてみえるのは不思議な感覚 カメラワークや会話の間、場面転換のせいだろうか キレがない

ミュージカルという割にはほとんど歌わず、歌うシーンがある程度
それも耳に残るような歌とは感じなかった

50年も昔の映画なら今見たらこんなものかと短い映画ながらも長く感じた

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高い坂

4.5三鷹文化で鑑賞

2024年6月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

大傑作!
どのシーンも名場面。
ラストで大号泣。

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ムーラン

4.5これもまた驚くべき傑作

2019年11月11日
PCから投稿

ブライアンデ・パルマの作品は傑作、駄作の格差が激しく良い作品を探し当てるのに苦労する。
悪魔のシスターとかミッドナイトクロスとかレイジングケインとかを見てしまうともう見るのやめと思うのだが、これを見るとまた.探してみたくなる。
この映画がちょうどその紙一重のところで傑作か駄作かってことなんだけど、これは傑作になる。その紙一重みたいなところの面白さがブライアンデ・パルマの面白さなんだな。
この映画は手のメルヘンみたいになっていて、都合のよすぎるところは考えないでくださいねというタイプの脚本なのだがそれが見てるものによくわかるので納得して見れる。無駄なシーンが多いようで結構退屈したりもするんだけど全体としては上手く雰囲気がまとめられていて傑作に仕上がっている。脚本としては特に優れたシーンがありヒロインが特にヒロインが…というクライマックスに至る前のところが。結構こちらのえげつないハートをえぐられるところがありぐっとくるものがある。あのような1つのいいシーンがあるかないかでは映画の出来がほんとに変わってくるから面白いものだ。またクライマックスの部分は脚本があまり上手く書けていると言えないがカメラワークでうまくまとめている。といってもずいぶん落ち着かないカメラワークなのだが…クライマックスでこんな落ち着かないカメラワークをしても全体としてもうまくまとまってしまうからたいした監督術である。
結局この映画は最終的には優れた悲劇としてまとまっている。脚本を書くものとしては刺激がまとめるのはとても難しいと思うのだが、これは珍しい傑作。その点でも評価は高いんだ。

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タンバラライ

3.0哀しき怪人

2019年1月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

単純

興奮

踏んだり蹴ったりな主人公は何度も騙されて学習能力に多少なりとも欠点が!?

ラストは群衆の中でゴチャゴチャに誤魔化されているようで納得が出来ない終わり方。

まず劇中の音楽にハマれなかったら退屈に思える場面ばかりになる恐れあり!?

雑に感じる演出もチラホラと悲しい物語の筈が全体的に笑えてしまう。

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万年 東一

4.0デ・パルマ監督の慧眼や恐るべし!

2018年10月29日
Androidアプリから投稿

本作公開は1974年12月末
イギリスのロックバンド クイーンのレコードデビューは1973年
彼らに触発されて製作されたのは明らかだ
ビーフのステージアクトはフレディ・マーキュリーそのものだ
ロックオペラのコンセプトはクイーンのコンセプトそのものでもある
しかし本作公開時点ではまだ彼らはヒットもあったものの人気も評価も英米で決して高くは無かった
彼らがスーパースターになったのは、1975年4月の日本公演の大成功からだ
この映画の製作時点では日本ぐらいしか人気がないバンドだったのだ

故に、この段階で彼らのロックオペラのスタイル、サウンド、ステージアクトに着目し映画に仕立てたデ・パルマ監督の目利きの確かさは驚異的だ
先見の明が有りすぎる程で感嘆する

物語はオペラ座の怪人にファウストの要素を取り混ぜたもの
手際よく構成されて、テンポ良く、まどろむところがない
サイコのパロディはサービスだろう

もうひとつ監督がヒントにしたのは、ロックバンド KISSだ
白と黒で塗ったフェイスペイントとハードロックのアクトは多少変えて本作の劇中に引用されているが、彼らを知るならば一目で分かる話だ

本作はこの新しい映像と音楽の体験だけでなく、様々な派生を産んだことでも意義がある

意外なものでは1977年公開のスターウォーズだ
ダース・ベイダーのビジュアルと呼吸音、ボイスチェンジャーも本作からのインスパイアは明らかだ

NYの世界的に超有名なディスコ パラダイスガラージは1977年のオープン
しかし、こちらは偶々同じ名前になったに過ぎないだろう

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あき240

5.0一風変わったミュージカル

tさん
2018年10月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

興奮

知的

DVDにて。デパルマのミュージカル映画です。
この映画は、当時の最新の「カメラワーク」を次々とぶちこんだ、教科書のような映画(by町山智浩)とのこと。
劇中、音楽が途切れずに流れていて、それに合わせて画面が流れるように切り替わるので、知らず知らずのうちに画面の中に引き込まれていた。これがデパルマの成せる技なのか(あまり深くはわかっていません。)。
現代のミュージカル映画によくある「映像に音楽を入れた映画」ではなくて、本作は「音楽に映像を入れた映画」だった。
怪人が最後まで哀れに報われず死んでいく様は、切ないです。

エンディングの曲が良い。
「なんの取り柄もなく、誰からも愛されないなら、死んだ方がマシだから、燃え尽きて死のうぜ!」
いやぁ素晴らし良いネ

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t

2.0非現実的で稚拙

2015年6月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

単純

総合:40点 ( ストーリー:35点|キャスト:55点|演出:40点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )

 しっかりとした演技に時間をかけるのではなく、展開をすごく説明的にして簡易化してっとり早く物語を進める。その分、劇中の音楽に時間をかけるし、そこは音楽劇だから当然なんだろう。
 だがこの簡易化された単純な演出は、1975年制作という以上に古さを感じさせるし安っぽいしつまらない。登場人物の掘り下げも表面をなぞっているだけでは当然浅くなる。無茶苦茶な契約の話も出てくるし、基になった作品『オペラ座の怪人』がそもそも非現実的な話だから仕方ないが、こちらの作品も異なる物語なのに負けずに非現実的。舞台公演の部分は悪いわけではないが、全体としては安っぽいし稚拙な感じを受ける。

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Cape God

3.5猥雑さが心に爪跡を残す

2014年5月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

知的

これは私にとって難題を突き付けられたかのような映画でした。明らかに後味が悪いし、明らかに下品だし、明らかにうまくはない映画だと思います。でも何か、あっさりと捨てておけない、爪跡を残されたような強烈さがこの映画にはあります。
ファウストなり、オペラ座の怪人なり、ヒッチコックのサイコなり、あらゆる素材を洗練など毛頭意識することなく入れ込むあたりに、強い猥雑さを感じさせ、心が拒否反応を起こそうとするのだけれども、その一瞬の怯えを捕えられて、引きづり込まれ、狂乱の中に投げ込まれます。ラストシーンは明らかにそうした観る側の投げ込まれ体験を具現化したかのようなものになっていました。そして気づくと、そこで私は感動していました。
これは、消化できずに、お腹に留まりつづけそうな、そんな映画でした。

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チャーリー

1.5寛容な態度でもって見れば…

2014年3月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

70年代中期にロックを題材にしたにしては、その密度は薄くて時代とともに劣化した感は否めない。
一曲丸々くらいで回す曲がどれもださい。いいのは唯一ウィンスローが声を失くしノイズ処理されたときの歌くらい。
歌姫にはカリスマ性が皆無。乱痴気騒ぎには面白みがあるが、短絡的なストーリーの運びに感じるのはノスタルジーだけ。
イントロがブラックサバスぽいエンディングとか激ダサ。ジムモリソンみたいな声のギター馬鹿はたしかに笑える。ただやっぱりはずかしい感じ。

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okaoka0820