ファイト・クラブのレビュー・感想・評価
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問題作
一度TVで見たがDVDでちゃんと見たら印象が全然違った。TVではシーンをカットして、ストーリーを変えているからかな。この映画は、テロリストの話であり、二重人格者の話でもある。最後にストーリーの全体像が分かったときは、怖かった。が、ビルが次々と崩れ落ちるシーンはきれいだった。(ずいぶん昔だが、)公開時点からこの映画はかなり話題になったが、(少なくともこの映画の日本版の関係者は、)テロの話となると社会的に問題なので、そこを薄めようとしていると思われる。
最後のシーンでに主人公は、銃を口に入れ自殺しようとして、結果死ななかった。発射の瞬間の映像にエフェクトがかかり、タイラーも消えた。これは、映像が、主人公目線から(映画の中での)現実目線になり、主人公の人格がその瞬間にタイラーになったことを意味している。(二つの人格が融合されたとも考えられる。)
フィンチャーはやっぱりいいな。
レビューというか感想になります。
他人が映画をどう見るかなんて、
個々人の自由なわけだけれども、
大抵レビュー読むと刺激的だ!とか、暴力反対のメッセージが込められてるとか、退廃的な世界がどうだの、男臭くてカッコいいとか、それもごもっともな気はする。
人それぞれ求めている答えを映画からメッセージとして受け取るのだろう。
そういう意味で、この映画はとても強いメッセージ性を幾つも孕んでいて、魅力的な映画なのだと思う。
僕がこの映画から感じたテーマは「矛盾」
や「ジレンマ」です。
二重人格の主人公の、大衆社会に溶け込む為のカモフラージュされたうまく生きる仮面を被った鬱屈した保守的な人格と、反社会的ではあるが豊かな感情表現と奔放さで活き活きとした人格が交互に現れる処に、ストーリーの原点を感じました。
主人公は自社(保険会社)の利益追求の為の人命を軽んじるシステムや、
決して豊かとは思えない生活、恋人の存在もなく友人が来るわけでもないのに、充実していくインテリア、
社員としては出世の道程を坦々と進めているのに、溜まる一方のストレスにうんざりしています。
(ここでタイラーに出会うのでストレスによる解離性障害が始まる?)
そんなある日、他人を顧みず奔放に振舞う
女性に出会います。
(タイラーとマーラーに共通するのは自己中心的だが、実在しないタイラーの方がより攻撃的、マーラーは社会で生きてきた分少しマシ。)
ここからストーリーは、タイラーが必要な物を手に入れていく流れになりますね、男臭く、皆んな大好きファイトシーンも挿入されますが、最終的にタイラーが成したかったことは、クレジットカード会社の世界中の借金履歴を落とし込んだコンピュータービルの破壊です。
要するに、ひとりの人間が矛盾やジレンマによるストレスの根源は、金銭に支配された社会と判断し、それを変えるには借金で首を繋ぐ社会構造の破壊だ。と、行き着く。が…
その道程は、男臭く反社会的ですが最後に主人公はマーラーを愛している事に気づき、マーラーを守るためタイラーの計画を止めようとします。
結果的にタイラーの計画を妨げることは叶わず壊れいくビルの中、マーラーの手を握ります。
マーラーの手を握り2人はほんとうの意味で互いを認め合えたかのように感じました。そして、目の前で崩れていくビルを優しく見つめる主人公。
(革命は男臭くて身勝手なもので、愛は全てを許すあたたかい心といった処でしょうか。)
エンディングがROCK'nRollである事にも意味を感じます。
おかしくなっていく男
痺れる
オープニングから細胞の中を這いまわる様なフィンチャー節。序盤からラストまで興奮が全くおさまらない稀有な作品です。
消費することだけしか存在理由がない現代。そして、消費社会に男性性を奪われた『僕』の存在理由はあり得るのか。去勢された『僕』が抱える実存不安は、まさに「神」にとって変わった「男性不能型消費社会」をメタファーとして描かれます。
コピーのコピーのコピーでしかなかった『僕』。タイラーという理想の男の出現によって、『僕』が『僕』で生きていることは現実になりました。タイラーから傷を与えられても、決して離れることはできません。
「人は愛する相手を傷つけ、傷つける相手を愛する」傷つけた『僕』と傷つけられた『僕』。
最後に『僕』は、自分自身とのファイトを制し、自信溢れる男へと生まれ変わりました。そして、「腫瘍の様な女」マーラの中に投影していた「嫌悪していた自己」という腫瘍をやっと愛することができたのです。
「俺をみろ。心配するな。これからはすべてよくなる。」マーラの中の『僕』に語りかける『僕』。
ぶっ壊さなければ、決して突き抜けることが出来ない。『私』の人生も。
これを観た人間は、フィルムの中、いや自分の中の『私』と対峙することができるのか、『おい、そこのブランドボーイ』。フィンチャーからの熱い熱い熱い問いかけ。私、試されているんだ。
痺れた。
服屋の店員のおすすめ
奥深く、何度も見てしまう映画
最初はコメディかな?って思えるところがあってなんだかデビット・フィ...
価値観を一掃される映画です
僕がこの映画を知った理由はただたんにブラットピットが好きだったことにあるのですが、この映画のブラットピットは最高です
解説で間違っていますが、主人公の名前はジャックではありません
名前をいってないと思います
この映画は不眠症で悩む少年が自分とは違う価値観を持っているタイラーに出会う映画で、タイラーは自分自身が作り出した幻像
この映画を見ると幻像のタイラーのつじつまが合わないところが多くありますが、伝えたいことはストーリーではなく自分が望んでいるものとと対話だと思います
なので、展開に関してはあまり気にしませんでした
単純に楽しめる中に、深い内容が隠されていると思います
現代社会はブランドを追い求める、多量消費の世界です
そこで下等だと思われる性のことや、煙草、など感じることを推薦する映画だと思っています
生きている喜びを肌で実感する映画
暴力をふるっていますが、僕はタイラーが殴れよ と初めに言ってることから、攻撃的というより感じることがメインではないかと思いました。
社会の流れに乗っている人が見ると、おっとこういう考え方もあるのかと思える映画だと思います
最期のシーンもよかったです
行き過ぎてしまったタイラーがクレジット会社を破壊するのですが、ビルの上から眺めている主人公はなぜか彼女を横に平然と立ち尽くしている
このシーンで初めて見たときは、よく平然としていられるなぁと疑問に感じたのですが
受け入れたという感じだと今は思っています
とにかく最高の映画です
男の理想像とは
もう一回観ました
殴りあうシーンが多いですが単なる喧嘩のようなものでなく
スポーツに近い殴りあい。
そうは言ってもバイオレンス系が苦手な人には
苦痛かもしれませんが…。
最初は
規模が小さかったものの、どんどん大きくなり
方針の食い違い…
変わっていく「ファイト・クラブ」。
こういう流れはありがちな展開かもしれませんが、最後の種明かしが衝撃的でした。
思わず
すぐに見直しました。
すると、
全体を通して
ちゃんと"ルール"が守られてました…。
最初から
一応、答えはあったわけです。気付く人はほぼ皆無な気がしますが…汗
最高の一本
タイトルシークエンスからエンドロールまで何から何までかっこいい。
ラストのエドワード・ノートンの一人芝居も凄いし、ブラピのカリスマ性も本当に説得力がある。そして劇版の完成度の高さ。どの曲を聴いてもシーンが思い浮かべられる。
カッコイイ!
ふむふむ
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