ファイト・クラブのレビュー・感想・評価
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タイラーダーデンというカリスマ
初めて見たのは18.19の頃。
思想的な事よりタイラーダーデンのファッションや行動、見た目に感化されて古着を買い漁ってた事を思い出す。
30を過ぎて見てみてもやはりタイラーダーデンはカリスマだった。
そして社会への反発や縛られてる物事からの解放を促す名言が多い事に驚いた。
22歳くらいに見てたらもっと思想も感化されてヤバイ大人になってた気がするほどの
オーラを発していた。
ブラピのビジュアル、ファッション、言動行動、佇まい全てが格好良いのは周知の通りだけど、
エドワードノートンの不眠による精神の不安定を見事に表した演技も見事である。
アメリカンヒストリーxのようなカリスマ性も発揮出来るのに、タイラーダーデンだって一人二役出来たはずなのに冴えない男に徹したのが凄いと思う。
大オチである部分も後出し的に実は!ではなく、最初からヒントを与えてるデビットフィンチャーの演出も憎い。
これぞ名作。しかし中毒度が高いから多感な時に観るのは…
普通に見てたら騙される!
タイトルなし(ネタバレ)
危険な思考に支配されて制御不能に陥ってしまう人格を、きっと誰しもが自分の中に持っていて、それが表に出てしまうか、なんとか隠したままにしておけるかは紙一重・・・とかなんか精神的なことを考えさせたがっているような作品だなぁと思ったけど、あんまりしっくりこなかった。途中で一緒に観ていた夫が結末に気付いてしまったし(そしていつも通り完璧に当たる)、鈍感な私も気付いてはいなかったもののなんとなくサイコパス的な方向に行くのかな〜とは思ってた。「セブン」のラストの衝撃と比べたらチンカスですね。なんだろう?公開時はオープニングの映像とかが斬新だったのかな?うむむ。
しかもラストはなんだったんだろう・・あれを観て、終わって、何を感じればいいんだろう・・・
Blu-rayで借りたんだけど、特典で、出演者たちの解説(むしろ談話)を聞きながら本編が観られる(本編の音量が小さくなってる)というのはすごく斬新でいいなぁと思った。少なくとも今までそういう映画に出会ったことはない。ディスク借りて観ることがないからかな。この映画を観終わったとき、ちょっとよくわかんなくて解説をくれーって思って途中まで観たけど、それすらも途中でまいっか、ってなった。もう、相性の問題!
特別な存在?
想像してたのと違う…けどイイ!
最初は肉肉しいアクションを期待して視聴したんですが…完全に予想を裏切られました。ホワイトカラーで退屈ながらも豊かな暮らしをしていた「僕」がタイラーに会うことでファイトクラブを創設しアナーキーな生活を始める。しかしそれもだんだんエスカレートしていって…。
クライマックスは意外というか「だいぶトチ狂ってるなぁ」と苦笑いしながら視聴してました。いまだに全部を理解することはできてません。しかし、「僕」視点のナレーションで進んでいく物語は飽きることなく一気に視聴できました。
タイラー役のブラット・ピット並の肉体美が欲しいですね(笑)
予想外!
フィンチャーは引き出しが多い
問題作
一度TVで見たがDVDでちゃんと見たら印象が全然違った。TVではシーンをカットして、ストーリーを変えているからかな。この映画は、テロリストの話であり、二重人格者の話でもある。最後にストーリーの全体像が分かったときは、怖かった。が、ビルが次々と崩れ落ちるシーンはきれいだった。(ずいぶん昔だが、)公開時点からこの映画はかなり話題になったが、(少なくともこの映画の日本版の関係者は、)テロの話となると社会的に問題なので、そこを薄めようとしていると思われる。
最後のシーンでに主人公は、銃を口に入れ自殺しようとして、結果死ななかった。発射の瞬間の映像にエフェクトがかかり、タイラーも消えた。これは、映像が、主人公目線から(映画の中での)現実目線になり、主人公の人格がその瞬間にタイラーになったことを意味している。(二つの人格が融合されたとも考えられる。)
フィンチャーはやっぱりいいな。
レビューというか感想になります。
他人が映画をどう見るかなんて、
個々人の自由なわけだけれども、
大抵レビュー読むと刺激的だ!とか、暴力反対のメッセージが込められてるとか、退廃的な世界がどうだの、男臭くてカッコいいとか、それもごもっともな気はする。
人それぞれ求めている答えを映画からメッセージとして受け取るのだろう。
そういう意味で、この映画はとても強いメッセージ性を幾つも孕んでいて、魅力的な映画なのだと思う。
僕がこの映画から感じたテーマは「矛盾」
や「ジレンマ」です。
二重人格の主人公の、大衆社会に溶け込む為のカモフラージュされたうまく生きる仮面を被った鬱屈した保守的な人格と、反社会的ではあるが豊かな感情表現と奔放さで活き活きとした人格が交互に現れる処に、ストーリーの原点を感じました。
主人公は自社(保険会社)の利益追求の為の人命を軽んじるシステムや、
決して豊かとは思えない生活、恋人の存在もなく友人が来るわけでもないのに、充実していくインテリア、
社員としては出世の道程を坦々と進めているのに、溜まる一方のストレスにうんざりしています。
(ここでタイラーに出会うのでストレスによる解離性障害が始まる?)
そんなある日、他人を顧みず奔放に振舞う
女性に出会います。
(タイラーとマーラーに共通するのは自己中心的だが、実在しないタイラーの方がより攻撃的、マーラーは社会で生きてきた分少しマシ。)
ここからストーリーは、タイラーが必要な物を手に入れていく流れになりますね、男臭く、皆んな大好きファイトシーンも挿入されますが、最終的にタイラーが成したかったことは、クレジットカード会社の世界中の借金履歴を落とし込んだコンピュータービルの破壊です。
要するに、ひとりの人間が矛盾やジレンマによるストレスの根源は、金銭に支配された社会と判断し、それを変えるには借金で首を繋ぐ社会構造の破壊だ。と、行き着く。が…
その道程は、男臭く反社会的ですが最後に主人公はマーラーを愛している事に気づき、マーラーを守るためタイラーの計画を止めようとします。
結果的にタイラーの計画を妨げることは叶わず壊れいくビルの中、マーラーの手を握ります。
マーラーの手を握り2人はほんとうの意味で互いを認め合えたかのように感じました。そして、目の前で崩れていくビルを優しく見つめる主人公。
(革命は男臭くて身勝手なもので、愛は全てを許すあたたかい心といった処でしょうか。)
エンディングがROCK'nRollである事にも意味を感じます。
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