劇場公開日 1999年12月11日

「これがフィンチャーのユーモア」ファイト・クラブ kazzさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5これがフィンチャーのユーモア

2021年12月13日
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鑑賞方法:映画館

午前十時の映画祭11にて。

スタイリッシュにしてスリリングな、サスペンスコメディー。
そう、この映画はコメディーにほかならない。
3人のメインキャストがノリノリで演じている。
と言うより、一番乗っていたのは監督のデヴィッド・フィンチャーご自身ではないだろうか。
ビルの爆破シーンが衝撃的なので、後に起きた同時多発テロを予言した作品だと勘違いされたりしたが、反グローバリゼーションを含めて思想的な意図を勘ぐるのは野暮というもの。
暴力的な表現にどぎつさはあるし、石鹸の原材料なんて笑えたものではないが、超ブラックユーモアだと言えよう。
奇抜な原作小説を得て、フィンチャーはあらゆる実験的手法を用いて、嬉々として演出しているように感じる。
一切無駄がない凝りに凝った演出の細部は、何度も繰返し観賞してやっと気づけたりする巧妙さだ。(あ、サブリミナルは遊びかも)

これ以上は…「口外してはならない」ので。
とにかく、私はフィンチャー作品の中でこの映画がいちばん好きだ。

kazz
seiyoさんのコメント
2024年2月7日

こんばんは~。共感コメントありがとうございます。

確かに、1人で殴られたり、殴ったり、端から観ればコメディですよね😁

seiyo
トラ吉さんのコメント
2022年7月31日

なるほど、コメディか…。
そう言われると、スッキリします。

トラ吉