劇場公開日 1996年11月9日

ファーゴのレビュー・感想・評価

全124件中、121~124件目を表示

4.5人の世は、ときにかくも“おぞましい”

2014年6月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

おいもうその辺でやめとけ!、と二人組に向かって言いたくなった瞬間は何回あったろうか…。
あのシーンの白と赤のコントラストはあまりに現実離れしていて、視覚と脳の処理とに若干だけどもタイムラグ。ようやく認識したらば今度は“よくもまあそんなことが”と半ば目が眩む思いである。
『欲』が絡んで『自己保身』が募ると、ああいう結論を招き得るんだなと思わずにはいられない。
発端にして、この中で一番の一般人ジェリーは、こんな結末予想もしていなかっただろうけど。

血表現に耐性がないと見通すのはツラいかも。だけど面白い。見応えありのいい映画です。

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ゼン

4.0悪事は決してうまくいかない!ということだ

2013年11月13日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

難しい

計画では完璧なはずだったのだろう。
とはいえ、初めからうまくいきそうもない男たちが仕事を請け負い、結果バタバタになってしまう。
これが現実に起こった事件だと知ると、かなりいたたまれなくなる。

コーエンらしい渋いキャスティングで、演技といい、セリフといい、演出といい、すべてに味がある。
独特の雰囲気を醸し出す演出が、悲しすぎる真実をなんとも言えず深いものに作り上げているのだ。

ストーリーが面白いかと聞かれたら、決してそうではない。
ただ、すこしわざとらきくても心に響くことは間違いない。

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旅人

4.5"対比"が上手いコーエン兄弟の傑作

2012年2月11日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

幸せ

「上手いなぁ。」
作品を見終えて思わず言ってしまった。
1996年の制作だが、高画質に向かわない映像の質感が素晴らしい。
コーエン兄弟独特のどのジャンルともとれない一風変わったストーリー、仕組まれたブラックユーモアが炸裂していた。
だが、それだけに留まらないのがコーエン兄弟。
「殺人事件が起きているのに能天気な警察やファーゴの町」と「殺人を犯してしまった犯人たちのシリアスな心情」。
"対比"する演出を上手く使うことによってストーリーをより面白く(奇妙に?)している。
また、「次々に人が殺されていくこと」と「妊娠という新たな"生"を待つこと」を1つの映画に映すことによって生と死の"対比"という本質が見えてくる。

「あと2ヶ月」
「あと2ヶ月よ」
最後のこの台詞が深い余韻を残す。

"奇妙な町"の"普通の日常"
このエンディングはハッピーエンドだ。そう思った。

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keita

5.0平凡に生きる難しさ

2009年8月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

難しい

偽装誘拐でひと儲けしようとする男たち。
その事件に絡んでくる妊娠中の刑事。
この対比が印象的で、しかもうまく機能している。
映画としては重いかもしれないけど、この作品が伝えたいメッセージはとても素晴らしいことだと思える。

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youngcream
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