劇場公開日 1996年11月9日

「【酷寒の地で、愚かしき男達が犯した事。それを追求していく妊婦の女性警官(フランシス・マクドーマンド)と愚かしき男達との対比が印象的な作品。コーエン兄弟の脚本が冴えわたる作品でもある。】」ファーゴ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【酷寒の地で、愚かしき男達が犯した事。それを追求していく妊婦の女性警官(フランシス・マクドーマンド)と愚かしき男達との対比が印象的な作品。コーエン兄弟の脚本が冴えわたる作品でもある。】

2021年4月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD

怖い

知的

幸せ

ー 1987年ノースダコタ州”ファーゴ”と、ミネソタ州ブレーナードで、”実際に起こった・・・・・”事件をモチーフにしたテロップが流れるところから、物語は始まる。ー

■愚かしき男達
1.借金をチャラにしようと、自ら企てた狂言誘拐により、結局は妻ジーンは殺され、自らも逮捕される、ディーラーの営業部長ジェリー・ランディガード(ウイリアム・H・メイシー)。
 ー 自分の企てとは違い、殺人事件にまで発展してしまう事態にオロオロしている姿が、滑稽な程である。裕福で、ディーラーの社長である義父ウエイドにも軽んじられる理由が良く分かる、器の小さい男である。ー

2.ジェリーのディーラーで働く整備工、シェブから紹介されたチンピラ
 1)カール(スティーブ・ブシェミ:怪演であると思う。)の”小賢しく、全体的に変な顔”の、人間としての醜さ。

 2)ゲア:無口な大男。何を考えているのか分からず、直ぐに人を殺めるモンスター振りが強烈である。あのカールを粉砕機に頭から突っ込んでいるシーン。
 狂人であろう・・。

■二人を追い詰めていく妊婦の女性警官マージ・ガンダーソン
・夫のノームは優しく、Wベッドで仲良く寝ている姿。お腹の中には赤ちゃんがいる。
ー 明らかに、愚かしき上記の男達と対比して設定された人物である。ー

<マージが、ゲアをムース湖で足を撃ち、パトロールカーで護送するシーンで口にする言葉
 ”人生はもっと価値がある・・”
 ”理解できないわ・・”
 と、呟くシーンが印象的な作品である。>

◆フランシス・マクドーマンドさん
 3度目‼のアカデミー賞主演女優賞受賞おめでとうございます。
 到頭、ダニエル・デイ=ルイスに並びましたね!
 凄いなあ・・。

NOBU
近大さんのコメント
2021年4月27日

ひょっとしたらいずれ、キャサリン・ヘプバーンの主演女優4度に並ぶ可能性もあるかもしれませんね。

近大