「壮大なミュージックビデオ」ビギナーズ 星組さんの映画レビュー(感想・評価)
壮大なミュージックビデオ
見どころはデビッド・ボウイが出ている。そしてSadeの姐さんが粘っこく歌っている。さらにエイス・ワンダーのVo.パッツィ・ケンジットが出演しているところ。
舞台はまもなく'60年代にはいろうとするロンドン(ロケは野外スタジオか何か)カラフルな衣装や車を再現している。監督はミュージックビデオ専門ということで一部のシーンをまとめる事は出来ても、ドラマの演出は素人。ジャズとロックンロールとファッションの入れ替わりの時代をコメディタッチで作っている。
オープニングシーンは長過ぎて10分で終わっても良いくらいに感じた。時代を代表する様なクール(恐らくマイルス・デイヴィスがモデル)やベスパ、ロングスカートからミニスカートへの転換期を思わせる場面などがある。パッツィ・ケンジットは'60年代に登場する女性をイメージしているのか、フランス系のモデルや、B.B、ジェーン・フォンダなどなど、物語の設定時期よりも少し先の未来を思わせる雰囲気だ。
最初から最後まで皆で踊っている印象しか残らないのがいけません。結論は、この監督に長編は無理だったか知れない。追加のミュージシャンを登場させ、それぞれ主演の15分くらいの短編ドラマを何本かつなぎ合わせれば…まだ良いかな?と勝手に思ってしまう。
Sadeの姐さんの歌、もっと聴きたかった。
※
コメントする
