「やっと鑑賞!ドルビーシネマ!コワ可愛い、コワ可笑しい、キッチュな化け物大騒動。でも根柢にある善良さ、やさしさ、懐かしさで楽しめる。「バナナ・ボート」爆笑!最高!」ビートルジュース ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
やっと鑑賞!ドルビーシネマ!コワ可愛い、コワ可笑しい、キッチュな化け物大騒動。でも根柢にある善良さ、やさしさ、懐かしさで楽しめる。「バナナ・ボート」爆笑!最高!
新作公開前の復活上映。
これもまたなぜか見逃していたので、やっと観れて良かった!
心優しき新人幽霊夫婦が、自分たちの家に越してきた悪趣味な住人を追い出そうとするが、なかなかうまくいかない。
ついに、禁断のいたずら好きのビートルジュースを呼び出してしまって大混乱を巻きおこす。
ティム・バートン特有の、不気味だけれど、キッチュで、コワ可愛い。
どこか懐かしい怖いおとぎ話のような世界観が最高です。
一見グロテスクだけど、醜悪ではないおかしな化物たちが楽しい。
「デューン/砂の惑星(1984)」いじりで砂虫(サンドウォーム)が登場するのに笑った!
冒頭、幸せいっぱいな若夫婦からすでに優しい雰囲気。
不幸な事故の原因も、犬を避けたからというところが心優しい。
その家を買ったイケすかない家族(ゴス娘を除く)が越してきて、新人幽霊となった若夫婦の新生活?を脅かす。
新たな住民を追い出そうとする二人だが、根が悪人でないからなかなか追い出せない。
そこで放たれた決定打、突然歌い踊らされる「バナナ・ボート」が爆笑!
一人ずつ加わっていく様子が、何とも可笑しく楽しい!最高です!
しかし、引っかかったのは、日本語字幕!
あの笑えないダジャレ歌詞は何?
完全に映画のシーンの足を引っ張ってて、ジャマなだけ。
字幕と言えば、他にも、登場する数々のキャラクターたちが、面白いんだけど、いちいち日本語字幕でキャラクター名が表示されるのはなぜ?
セリフには無いから、日本オリジナルで日本語字幕に追加したのか?
これも、ジャマで、無粋の極み。
パンフレットやグッズならまだしも本編には余計なお世話です!
気を取り戻して、迷惑だけど憎めない、醜悪だけど可笑しいビートルジュースをマイケル・キートンが怪演。
ウィノナ・ライダーのゴス娘も、可愛らしい。
そして、幽霊夫婦を演じた、アレック・ボールドウィンとジーナ・デイビスの「善良さ」「やさしさ」が本作の雰囲気を支えていて、素晴らしい。