評決(1982)のレビュー・感想・評価
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貫くひと、逃れるひと。
真実さえも言いくるめられてしまう裁判ってなんなんだろう…?
落ちぶれた弁護士が、正義を貫こうとしていて、行く手を阻まれている。ぶざまで、見ているほうも苦しくなって…。最後には、真実さえも言いくるめられそうになり、それぞれの正義に救われる。
主人公フランクが、全てを投げ出してしまいそうになると、ローラに追い詰められて励まされるシーンがあるけれど、スパイしているはずのローラの、正義のカケラだったのかな…。
正義を貫こうという人、あきらめて逃げる人。
ローラ役の、シャーロット・ランプリングが、美しかった(≧∇≦)あんな眼差しで見つめられたら、真実を述べてしまうかも。「君は美しい。」
酒場でのポール・ニューマンとの2ショット、素敵だったなあ♪憧れちゃうなあ♪
シャーロット・ランプリングの作品も、みてみたくなりました☆
重圧の中での奮闘
総合:85点
ストーリー: 90
キャスト: 85
演出: 85
ビジュアル: 70
音楽: 60
裁判ものにはずれなし、の格言に当てはまる1つ。ポール・ニューマンが駄目弁護士ぶりと、その後に復活をかけて仕事を受けて苦悩の中でしつこい努力をする姿を素晴らしく演じた。
彼は孤軍奮闘とまでは言えないが、それでもかなり不利な状況。力の強い相手に次々と打つ手を封じられ、ひたすら追い詰められる。植物状態になった患者のその家族、そして自分にもこれが最後のまともな仕事となるかもしれない。それでも依頼人とそして自分自身を救うために、大きな重圧を常に受けて潰れそうになりながら戦う姿が痛々しいくらいに迫る。最後に電話が鳴っても出る力すら残っていないほど疲れ果てているのが印象的。
ただし、最後の重要な部分は証拠として採用されなかったはずなのに、何故裁判を覆してしまったのでしょうか。いくら裁判官が証拠にはなりませんと言っても、それを見てしまった陪審員には今更そんなこと通用しないってことでしょうか。ちょっとわかりません。
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