劇場公開日 2001年3月17日

「迫りくる恐怖」羊たちの沈黙 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0迫りくる恐怖

2013年3月9日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波、CS/BS/ケーブル

怖い

興奮

知的

総合:95点
ストーリー: 95
キャスト: 100
演出: 95
ビジュアル: 75
音楽: 70

1.映画至上に残る名キャラクター、ハンニバル・レクターを演じたアンソニー・ホプキンスの圧倒的存在感、レクターと特別な関係を築くクラリス・スターリングを演じるジョディ・フォスターの知的な演技力。二人の面会の場面は、冷たい緊張と倒錯した好意と壮絶な心理戦を堪能できる。

2. 猟奇的な犯罪者が起こす異常な殺人事件の世界と、心理学と統計学を使い与えられた状況から犯人像を解明していくプロファイリングという、実際に犯罪捜査に使われている手法を、極めて上手に紹介し織り込みながら物語を作り上げる手法の見事さ。

3.特別な映像効果や派手なアクションを売りにすることなく、ぞくぞくと迫りくる迫力と恐怖を演出する力量。怪物が襲い掛かってくるだけの下手な恐怖映画や、スプラッタホラーなどよりよほど怖い。

 これらが素晴らしく絡み合って、映画史上に残る大傑作映画となった。

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Cape God