「最後の家族写真が目に焼き付く」悲情城市 redirさんの映画レビュー(感想・評価)
最後の家族写真が目に焼き付く
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監督の気合いと気負いを強く強く感じる力作、チャレンジング、監督の気合いを感じる。
正直人間関係、歴史的背景などがよくわからなくてすごい考えながら見た。特に登場人物、家族関係が人数多い上、家長のお爺さん(お父さん役)は他の映画でもいつもお父さんなので他の映画の人間関係まで思い出してしまい、話についていくのが大変だった。
中国語の知識、聞き分けごできないから、長兄と大陸やくざとの交渉は二段階通訳で、台湾語〜何語〜何語かもわからず。全部わからないと悔しい作品だがなかなか見る機会もない。しかし台湾現代史に斬り込みながらも日本統治、国民党統治に翻弄される台湾社会、家族の暮らしを悲しみと、愛情で描写する大作。反政府活動というのか民主化?啓蒙?活動に従事する若者たちがあのような弾圧され最後トニーレオン演じる聞こえない喋れない男まで再び逮捕されるとは。最初の煙草屋騒動からの暴動、台湾人の逮捕、獄中での仲間が銃殺など台湾の知られざる事実に戦慄を覚える。支配、植民、隷属化される島の悲しみ。いつまでも途絶えることない悲しみ。
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