ヒートのレビュー・感想・評価
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まさかの共演だった!?
高校生の頃にテンションMAXで劇場に足を猛ダッシュで運ばせた!?
監督のマン氏は「ラスト・オブ・モヒカン」を映画館で観て知っていたし当時はV・キルマーも好きな役者だったし最高な布陣だった。
とにかくパチーノとデ・ニーロ。
映画を観るようになり自然と「ゴッドファーザー」に辿り着き自動的にパチーノとデ・ニーロを好きになる。
そんな二人がまさかの再共演!いや!初共演と言っても間違いではない二人の場面も焦らし焦らしでラストにツーショットと渋い演出だった。
地味にオスカー俳優のJ・ボイトに当時は新人だったN・ポートマンにD・トレホや名脇役?なT・サイズモアと個人的にヘンリー・ロリンズが出ていたのは苦笑い!?
奇跡的な二人の共演で伝説になる筈だった本作を台無しにしてしまう三度目の共演作が出来るなんて当時は思いもしなかった!?
四度目の共演はスコセッシが素晴らしい作品に仕上げてくれるでしょう!!
日乃出会館内劇場にて鑑賞。
愛したのは妻ではなく、“敵”だった
20周年記念BDで観賞。
BDによるものか、95年とは思えない映像で、全く古くささを感じない。
映像だけでなく演出も凄く、絶えず登場人物の心理が観ている側に流込んでくるほどリアル。
その説得力あるビジュアルで描かれる物語は、妻や娘の家族愛や、仲間同士の信頼といったものではなく、
己の役割上に存在する一番愛おしい人間の愛の物語と言える。
それがこの作品では警察のプロと犯罪のプロ同士が惹かれ合うというものになっている。
効率的かつ非情にも近い警部補のヴィンセント。妻と一人娘の仲の良い家族を持ち、
しかし度重なる犯罪にポケベルが絶えず鳴り響く忙しい日常に、夫婦の会話は冷え、妻は物足りなさを抱き、次第に家庭は崩壊していく。
その崩壊を招いたのは独り身の犯罪者ニールだ。
彼が緻密に計画する強盗にヴィンセントは躍起になってニールを追いかける。ただのゴロツキの犯罪ではない、“歯応えのある”悪党相手に期待感抱き始める。
一方のニールはその道のプロを突き進むため、30秒で高飛び出来るをモットーに、身に背負うものを必要最低限に抑える。妻も人間関係も、家具さえも背負わない。
けれども仲間たちが背負う「家族」に淋しさを感じ始める。ニールの弱さとも言える淋しい気持ちが、コワモテの顔からは想像つかないほど滲み出し、ついに愛人を作ってしまう。
度重なりる犯罪の末、ニールの眼前では次々と“家族を持った仲間たちの死”が見せられる。
後悔や夢見たこと、世間の息苦しさを痛感し走った犯罪行為の悲しい末路に、家族は涙を浮かべる。まさに不幸。
その不幸がニールにも訪れる。それも、自らが選択したがための、自業自得とも言える形で。
しかしヴィンセントもニールも、共に家族を持ったが、この二組はいずれも善きもの悪いものの“仕事”に取り憑かれた者同士で、
家庭の崩壊は二人が相思相愛と言えるほど関わったからとも受け取れる。
敵同士でありながら愛人でもあったということ。
特にヴィンセントは終盤、娘の一大事を受け止め、関係改善を妻と誓い合ったが、
妻の許しを得てから姿を現したニールを追うことを決めた際の、彼の階段を下りるシーンは、まさしく好きな愛人に久し振りに会いに行くかのように軽やかな足並みだ。
そしてついに決着がついた時、二人は握手を交わす。
敵同士であるはずなのに、家庭を崩壊させた間接的な原因同士でもあるのに。
見方によってはゲイが惹かれ合う話とも言えるかもしれない。
それぐらい、異性の愛よりも同性の敵同士の愛の物語に見えた。
それも殺し合うほどの愛を。
度々入る追い掛けるニールの姿は、まさに恋人に向かって走るようだった。
長い。
いまTUSTAYA新百合ヶ丘のオススメ一位ということで借りてみた。
なんだかぐだぐだと長かった。3時間…!もっと短くすべきだった。
まったくタイプの違う男が追う立場と追われる立場となり、対峙する物語。
この映画のテーマは、その2人が認め合うことだが、捕食者と獲物の関係は一方的ではない。お互いを狩り立て殺そうとする2人である。
決闘に至るがその一方で通じ合うものがある。まったく同じではないが、共通点が多い。
どちらも自分の人生を完全に理解している男なのだ。
このように強く自分を持っている男は女にとってみればとてもかっこいい。例にもれず、それぞれの男に惚れて惚れられる女がいるが、どちらも不幸になっていることを見逃すわけにはいかない。いくらかっこよくてもあまりにも何かに没頭する男は女を不幸にする。
最後の最後にこの映画の良さがわかる。すべてのチャプターがそのシーンをより豊かにするための時間となる。
ただ、そこにたどり着くまでが、長い…。
犯罪活劇の最上の一つ
総合90点 ( ストーリー:85点|キャスト:95点|演出:90点|ビジュアル:75点|音楽:65点 )
活劇の迫力と人間関係の緊張感が途切れない。三時間近い大作だが退屈する暇はない。犯罪活劇の個人的な最上の一つ。
犯罪に染まって家庭をもつこともなかった有能な指揮官の下で万端の準備をして高度な犯罪をする犯罪集団と、それを追いかけるこれまた頭脳明晰で犯罪捜査にどっぷりと浸って家庭が破綻した刑事という役柄を、映画界を代表する大物俳優2人が演じて対立の構図がとてもしっかりと描かれている。刑事と犯罪者というその2人の人物像も、能力と私生活の両面で掘り下げる。そして頭脳戦と銃撃戦の双方で魅せてくれる。今まで共演がなくて互いに不仲なのではないかという噂もあった2人の実質的初共演ということもあり、その対立の構図が話題にもなった。
銃撃戦をはじめとして活劇部分の迫力はかなりのもの。映像だけでなく、貨物車を衝突させて現金輸送車を襲うときの音や、銃の射撃音といった音の使い方の迫力も凄い。
ちよっと気になったのは、あれだけの銃弾が飛び交いながら犯人側への命中弾が少ないところ。あれだけの弾丸の飛び交うなかに道路に無防備な体をさらせば、もう少し命中弾がありそうなもの。それと犯罪をどう準備をして実行するかという部分の描写は弱さがある。
豪華な共演
大スター共演
長い!でも、
真のスターの共演?
アルパチーノ、ロバートデニーロ、
二人とも70年代からアメリカ映画界を代表する演技派俳優として
主役を張り続けてきた正真正銘のスター
同じ時代を代表する俳優であるのに(から?)
長らく共演がなかったのだが、ここにきて遂に!
と思いきや、二人のツーショットがほとんどない。
枠内に二人の顔が同時にまともに写っている画が1つもない。
聞くところによると、カフェでの会話シーンは実際に二人で喋っていたらしいが…。
内容はクライムアクション物。
ドンパチも結構あるけど、ハードボイルドな男達の生き様の一端、
みたいなものを見せる部分がかなりあるので、アクション重視の人は退屈するかも。
話自体は特に捻りもなく、シーンや演技で魅せる映画。
2人ともカッコイイのは間違いない。
かっこいい
最高傑作
まさにハードバイオレンス
アル・パチーノ、ロバート・デニーロ共に最も脂が乗った頃の作品。
街中での銃撃シーンは無駄に乱射するアクション映画とは違い、私自身が観た映画の中でも最高にリアルな描写だと思います。
刑事という仕事柄もありますが、悪を根底から許せない性分上、家庭を顧みる事の出来ないアル・パチーノがストーリーの進行に連れかけがえのない妻への愛を再認識。
愛する者との未来を夢見たロバート・デニーロが最後の強盗を決行。逃亡を図る中で仲間を裏切った者への復讐に拘るがあまり自身が追い詰められる事に。
キャデラックSTSのフロントガラス越しにエイミー・ブレネマンに別れを告げるデニーロ。
ハードバイオレンスでありラブストーリー…ヒューマンドラマ的な要素も…とにかくストーリー、キャストともに最高!!。
何年いや何十年経って観ても完成度の高い映画だと思います。
デニーロがデニーロだった頃
劇場公開時に観てから20年近く経って久々にDVDにて鑑賞。
当たり前の事なんだが今と比べて
アルパチーノ、デニーロともに現役感バリバリでそれだけでも何だかありがたい気持ちになる。
(デニーロが、記憶の中のデニーロよりも数段カッコ良くて驚いた。)
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何といっても銃撃シーンの躊躇のなさが素晴らしい。
アルパチーノ、デニーロともに現役バリバリと言いつつも50歳以上な訳だが、オッサンらしからぬ反射神経はさすがであった。
そして銃を構えるバルキルマーがイイ。銃を持ってない時の彼は半端なくカッコ悪くて、そのオンとオフの使い分けが良かった。
この三人の撃つ弾は一個たりとも無駄弾が無いので、マイケル・マンはそういう所が凄いと思った。
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アルパチーノとデニーロ、
刑事VS犯罪者で対立関係にありながらお互い認めあうプロ同士、二人とも「自分、不器用ですから」的な生き方で、「あいつを理解できるのは俺しかいない」という強い連帯感で結びついていた。
もう、そんなに分かり合っちゃってるんだったら、女なんて要らないのでは?とも思うんだが、それぞれの女性関係、家族関係も描かれていた。女優陣の中では大人になる前のナタリー・ポートマンが峻烈で、オッサンに勝てるのは少女しかないのかなあと思ったりもした。
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この映画観といて何なんだが、アルパチーノ派でもデニーロ派でもなく、ジョン・ボイト派の私としては、彼の肌が異常に荒れてたのがちょっと気になった。何だったんだ、ジョン・ボイト。
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