劇場公開日 1996年5月25日

「クライムムービーの傑作」ヒート fujitaka1217さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0クライムムービーの傑作

2025年7月14日
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泣ける

興奮

ドキドキ

今作はそこまで特別なことをしているわけではない。
淡々と二組の仕事人を追いかけ、そこに関わる人々との会話や葛藤を描く。
1時間半かけて二人を丁寧に描き、やっと数分向き合わせる。
次に会うときは、殺し合いになると分かっていて。

どこまでも痺れる2人の、しかも刑事ではなく犯罪者側により人間味を持たせたキャラクター造形を作り、今世の名優に演じさせた。
2人が対峙するラストシーン以上に、白昼のガンアクションが以降のクライムムービーに恐ろしいまでのインパクトを与えている。
ずっと夜に蠢く人々が、いきなり白昼に一般人もいる中、銃撃戦を20分近く繰り広げる。そこに至るまでの緊迫感も相まって、例をみないシーンを作り上げている。敵でも味方でも恐ろしい。アサルトライフルを持って走るスーツ男がこれほど怖いとは。

マイケル・マンらしい、男臭い傑作。

fujitaka1217
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