パリ、テキサスのレビュー・感想・評価
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トラヴィスよ何処へ
大好きな映画。
まさか映画館で観られるなんて驚愕。
この「パリ、テキサス」ほど大画面のスクリーンで観るのに適している壮大な風景に乾いた映像に最高なロードムービーだ。
トラヴィスの最後の選択は自分勝手で弱くてズルくて情けないが憎めない。
トラヴィスの気持ちがコノ先が読めない。
ハンターが子供らしくもあり素直に大人たちに接する姿は可愛くて救われる。
再会した二人が過去の話をするシーンはもう一本映画が撮れる濃い内容。
H・D・スタントンの素晴らしい存在感にヤラれる。
ブルーレイだと粗さがない
感情を切り裂くようなライクーダーの音楽、ぶった切ったような編集、台詞はどこか詩的、映像美、あの時ハリウッドにはない映画の良さが散りばめてあった。
久しぶりに観て、トラヴィスに年が近くなったせいか、色々と感情が被ってきて理解できる部分を感じた。勿論理解は出来ても肯定はできないが。
ブルーレイで観るとフィルムの粗さが全然ないんだな。当時の予告と見比べるとそれがわかる。見やすくはなったけど、粗さも含めた映像美だったかもしれない。
3人いっしよに暮らせたらよかったのに…
久々に印象に残る良いものを見た
『バクダッド・カフェ』に並ぶ感じ
景色も音楽も よい 生き方もよい
決してよくないんだろうけど…
悲しい感性を持って生きる性が夢のようだ
あたしにとっては夢の世界だ
悲しい夢 涙で目覚める夢のようだ
観れたことを幸せに思います
ヴィム・ヴェンダース監督を、恥ずかしながらあまり観てこなかったんです。
そしてようやく観ることができました。そして、もっと早く観なかったことを、今、本当に後悔しています。もっと早く出会っておくべきでした、この映画に。
しかし、観ずに人生を終えなくて、本当に良かったと思っています。それほど、この映画に出会えたことは、私の中の何かを変えたような気がします。私の中の何かを動かした気がします。
このサイトでレビューを付け始めて4か月ほどですが、初めて満点をつけたいと思います。迷いなく満点をつけたいと思います。
感想は、ただただ感謝です。
普遍の絆を映し出す深い眼差し
ニュー・ジャーマン・シネマの担い手で表現主義の映画作家ヴィム・ヴェンダースの代表作「パリ、テキサス」は当然の如く詩的で芸術的な情感に充ちている。
テキサスの砂漠から始まる物語の冒頭から美しい風土と音楽で魅せてくれる。 しかし、ヴェンダースはその普遍的な自然の美しさと対比させるように人間に在る普遍の美しさを紡ぎ出す。
彼は今作で"家族の絆"という一見容易く崩れ去りそうな関係性に焦点を当てその普遍性を見つめるように描く。
何よりも深い結び付きによって崩壊した家族の絆、そして失われた自分の過去を取り戻す為トラビィスは息子と共に"故郷"へ旅立つ。
そこで待ち受ける総て、自分が目を背けていた総てを受け入れることで彼は変わる。
端的に言えば美しく魅力的な"ハッピーエンド"だ。 家族がいつも一緒にいることが全てだろうか?幸せだろうか?
離れていても繋がっている3人の絆をヴェンダースは服の色で示す。
いかにも表現主義的で憎い。
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