劇場公開日 2025年1月3日

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パリ、テキサスのレビュー・感想・評価

全68件中、61~68件目を表示

4.0THE 哀愁

2017年1月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

テキサスの砂漠を黙々とひた歩く浮浪者のような男。 彼が目指すパリ、テキサスの意味、行方知らずの妻ジェーンと空白の4年間によって出来てしまった実の息子ハンターとの壁。 ジェーンを愛するが故に傷つけてしまったトラヴィスの苦悩と決断を追ったロードムービーの傑作と名高い作品の1つ。 冒頭のカラッカラに乾いた砂漠地帯に鳴り響くギターの甲高くも切ないリフにのせてただひた歩くトラヴィスから始まる今作品。 弟のウォルトが迎えに来てもまったく口を利かず、虚ろな表情でポツリポツリと空白の4年の記憶がないことや自分が誕生した地、テキサス州のパリに行きたがるトラヴィスの過去がとても気になる展開に。 息子ハンターとの関係を修復するためにキチッとした格好して迎えに行くトラヴィスとそんなトラヴィスに心を開き始めるハンター。 2人が初めて一緒に帰ることになったときのあの距離感がとても良い。泣ける笑。 弟夫妻と息子ハンターとの再会により、徐々に以前の暮らしぶりを思い出し始めたトラヴィスは嫁のジェーンを探しにヒューストンへハンターとともに旅に出る。 そしてその先で再会したジェーンは覗き部屋で働いていた。その瞬間、蘇る記憶。 なぜジェーンは自分の元から去り、ハンターすら手放したのか。愛するが故に傷つけてしまったジェーンとハンターを再び愛するためにトラヴィスが取った選択とは? トラヴィスがジェーンを愛しすぎてしまったことで自分も傷付いてしまった人間という設定のため、トランシーバーやマジックミラーなどの直接的なコミュニケーションを必要としない道具が多く使われていて、彼の心の傷がまだ癒えていないことを暗喩しているという感想を多くの方が述べていて、驚くこと感心した笑。マジでこんなことまで考えてたのかなヴィムベンダースって笑。天才だ笑。 まさにTHE哀愁といった印象の映画。 ラスト屋上で佇むトラヴィスがとても切なく満足げ。あのアングルと距離感であの表現力は素晴らしい。

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オレ

2.0長い

2017年1月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

寝られる

随分と高評価だなあ。 一時間くらいカットできると思う。 後半まで本当に退屈。 几帳面なドイツ人の特徴か、説明がくどい。 テレフォン風俗?で会話するアイデアは良いと思ったが、それくらい。 ワンアイデアで、起伏がなくオチまでためてためて…というのがいかにもカンヌという感じ。 30年も経つと鑑賞に耐えない。 名画と言われている作品はほとんどが凡作という持論がまた強化された。 ヴェンダース作品をこれ以上観る必要がないのが確認できたことが収穫。

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shadow-81

5.0トラヴィスよ何処へ

2016年10月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

萌える

大好きな映画。 まさか映画館で観られるなんて驚愕。 この「パリ、テキサス」ほど大画面のスクリーンで観るのに適している壮大な風景に乾いた映像に最高なロードムービーだ。 トラヴィスの最後の選択は自分勝手で弱くてズルくて情けないが憎めない。 トラヴィスの気持ちがコノ先が読めない。 ハンターが子供らしくもあり素直に大人たちに接する姿は可愛くて救われる。 再会した二人が過去の話をするシーンはもう一本映画が撮れる濃い内容。 H・D・スタントンの素晴らしい存在感にヤラれる。

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万年 東一

3.5ナスターシャ

2016年9月26日
iPhoneアプリから投稿

ロビーミュラー、クレールドゥニ。あーこんな感じだったっけと正直思う。ハリーの赤シャツ、息子の迷彩パンツにNASAの銀色のMA-1、ナスターシャのショッキングピンクのワンピセーター。

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pigeyes

4.0ブルーレイだと粗さがない

2016年8月5日
iPhoneアプリから投稿

感情を切り裂くようなライクーダーの音楽、ぶった切ったような編集、台詞はどこか詩的、映像美、あの時ハリウッドにはない映画の良さが散りばめてあった。 久しぶりに観て、トラヴィスに年が近くなったせいか、色々と感情が被ってきて理解できる部分を感じた。勿論理解は出来ても肯定はできないが。 ブルーレイで観るとフィルムの粗さが全然ないんだな。当時の予告と見比べるとそれがわかる。見やすくはなったけど、粗さも含めた映像美だったかもしれない。

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susumu takeda

5.03人いっしよに暮らせたらよかったのに…

2016年5月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

久々に印象に残る良いものを見た 『バクダッド・カフェ』に並ぶ感じ 景色も音楽も よい 生き方もよい 決してよくないんだろうけど… 悲しい感性を持って生きる性が夢のようだ あたしにとっては夢の世界だ 悲しい夢 涙で目覚める夢のようだ

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mamagamasako

5.0観れたことを幸せに思います

2014年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

ヴィム・ヴェンダース監督を、恥ずかしながらあまり観てこなかったんです。 そしてようやく観ることができました。そして、もっと早く観なかったことを、今、本当に後悔しています。もっと早く出会っておくべきでした、この映画に。 しかし、観ずに人生を終えなくて、本当に良かったと思っています。それほど、この映画に出会えたことは、私の中の何かを変えたような気がします。私の中の何かを動かした気がします。 このサイトでレビューを付け始めて4か月ほどですが、初めて満点をつけたいと思います。迷いなく満点をつけたいと思います。 感想は、ただただ感謝です。

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チャーリー

5.0普遍の絆を映し出す深い眼差し

2012年5月23日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

幸せ

ニュー・ジャーマン・シネマの担い手で表現主義の映画作家ヴィム・ヴェンダースの代表作「パリ、テキサス」は当然の如く詩的で芸術的な情感に充ちている。 テキサスの砂漠から始まる物語の冒頭から美しい風土と音楽で魅せてくれる。 しかし、ヴェンダースはその普遍的な自然の美しさと対比させるように人間に在る普遍の美しさを紡ぎ出す。 彼は今作で"家族の絆"という一見容易く崩れ去りそうな関係性に焦点を当てその普遍性を見つめるように描く。 何よりも深い結び付きによって崩壊した家族の絆、そして失われた自分の過去を取り戻す為トラビィスは息子と共に"故郷"へ旅立つ。 そこで待ち受ける総て、自分が目を背けていた総てを受け入れることで彼は変わる。 端的に言えば美しく魅力的な"ハッピーエンド"だ。 家族がいつも一緒にいることが全てだろうか?幸せだろうか? 離れていても繋がっている3人の絆をヴェンダースは服の色で示す。 いかにも表現主義的で憎い。

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keita