「スティーブ・マックイーンに圧倒」パピヨン(1973) はねひつじさんの映画レビュー(感想・評価)
スティーブ・マックイーンに圧倒
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まず50年前にこの作品を撮ったという事実に驚嘆しかなく、惜しみない拍手を贈りたい👏。スタッフやキャストの苦労は計り知れない。
無実の罪を着せられた主人公が脱獄を図るストーリーを主軸に、友情や裏切り、騙し騙され、成功と失敗、不屈の肉体と精神などなど色んな要素が散りばめられている。思わず息を呑むシーンやクスッとなるシーンもチラホラ。
圧巻なのはスティーブ・マックイーンの演技。男の色気が半端ないイメージだったけど、ここまで見せてくれるのかと。それでもやっぱりカッコいい。ダスティン・ホフマンは憎めない感じと愛嬌があって好き。
最初は打算だけで組んでいた2人に友情が芽生え、終盤は不思議な関係性と空気感があって、その演技がホントに素晴らしくて、観ていて妙に納得するというか「そうだよな」と思わされる。最後の2人の抱擁と訣別は胸熱。
演出も好きだし、音楽も緩急があって良かった。
事実を基にした原作があるので仕方ないと思うが、中盤に少し間延びしたのと、ところどころによく理解できない展開があったので、原作を読んでからまた観たい。
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