劇場公開日 2025年1月31日

「そうだスティーブ・マックイーンを観よう」パピヨン(1973) ihatakaeightさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5そうだスティーブ・マックイーンを観よう

2025年2月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

難しい

仏領ギアナにある監獄島からの不屈の脱獄劇を描いたスティーブ・マックイーン&ダスティ・ホフマン主演の伝記犯罪映画の日本公開50周年記念上映を鑑賞。

中南米の暑苦しさが伝わってくる映画だった。私の見所は二つ、冒頭のパレードのように囚人たちが街中を練り歩くシーンから移送船の船底でのトラブル、そして監獄島での苛酷な囚人労働や長期の独房生活と、非人道性が強まるにつれ、観ているこちらも息が詰まりそうになった。20世紀に入った時期とて、囚人の扱いはこのような苛酷な島流しが存在していたのかと愕然とした。
もう一つの見所は、スティーブ・マックイーンの存在感と演技力だ。「大脱走」以外は彼の映画は観たことがなかったが、現代にも通じる荒々しいカッコよさが本作のパピヨンにはあった。監獄パートは面白かったが、正直、途中でちょっとしんどいところもあったのだが、そこは、スティーブ・マックイーンによる不屈のパピヨンの演技力が支えてくれた。当時の映画ファンを熱狂させたのも納得である。

ちょっと彼のカッコよさに痺れてしまった。これを機にスティーブ・マックイーンの他の映画も観てみよう。

ihatakaeight