パピヨン(1973)のレビュー・感想・評価
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眠かった・・・
スティーブ・マックイーンってあんまり観てないから、50周年リバイバルだってんで見てみました。
けど、なかなか話が進まないので眠い眠い。
ウトウトっとしてなんか起こって、何だったんだって思ってるうちにウトウトして・・・。
やはり刑務所物は「ショーシャンク」と比較しちゃうんだよなあ。
もちろん50年前ならドキドキハラハラだったのかもしれないけど。
主人公の夢の映像とかも混ぜてくるので、最後まで、今どこにいるのか、何をどうしたいのか、ダスティン・ホフマンは何もんなのか、よくわからなかった。
そりゃウトウトしながら観てるほうが悪いんだけどさ、別に睡眠不足でも疲れてるわけでもないからなあ・・・。
反論ありそうだけど、やっぱり昔の映画はモタモタしてるし、説明描写も下手だし、いろいろ未熟だったんじゃないかな。
スティーブ・マックイーンに圧倒
まず50年前にこの作品を撮ったという事実に驚嘆しかなく、惜しみない拍手を贈りたい👏。スタッフやキャストの苦労は計り知れない。
無実の罪を着せられた主人公が脱獄を図るストーリーを主軸に、友情や裏切り、騙し騙され、成功と失敗、不屈の肉体と精神などなど色んな要素が散りばめられている。思わず息を呑むシーンやクスッとなるシーンもチラホラ。
圧巻なのはスティーブ・マックイーンの演技。男の色気が半端ないイメージだったけど、ここまで見せてくれるのかと。それでもやっぱりカッコいい。ダスティン・ホフマンは憎めない感じと愛嬌があって好き。
最初は打算だけで組んでいた2人に友情が芽生え、終盤は不思議な関係性と空気感があって、その演技がホントに素晴らしくて、観ていて妙に納得するというか「そうだよな」と思わされる。最後の2人の抱擁と訣別は胸熱。
演出も好きだし、音楽も緩急があって良かった。
事実を基にした原作があるので仕方ないと思うが、中盤に少し間延びしたのと、ところどころによく理解できない展開があったので、原作を読んでからまた観たい。
名優そろい踏みで、圧巻されました…
子供の頃、日曜洋画劇場かなにかで、見た記憶がある。
最後のシーンで、ドガが、飛びこまずにいたことが理解できなかった。
なんて臆病なドガと…。
でも、今ならよく理解できる。
確かに臆病かもしれない。でもそんな言葉でひとくくりにできるほど単純ではないのだ。
2時間半を超える長い物語を堪能した後では、軽はずみなことは言えないのである。
パピヨンはそんな親友(盟友、同志)の気持ちを痛いほど理解し、ゆっくりとドガを抱きしめる。そして、すぐに断崖絶壁を飛び降りる。
この余韻…。ただただ感動である。
さすがに古さを感じる演出や、今では決して許されることであろう表現があったが、
映画が自由であった時代を感じさせてくれて、古臭ささえヨシと思えてしまう。
一週間限定の上映とのことだけど、延長してもっと多くの人に見てもらいたいと切に願う。
特に、今の若い世代の人に見てもらいたいと思う。
自由が溢れている現代は、実は不自由な世界であると感じてしまうかもしれない。
陰惨な話のなか、抜けるような真っ青な海と空の美しさの印象的。もう一人の主役かも知れません。
目黒シネマさんにてフランクリン・J・シャフナー監督、スティーブ・マックイーン×ダスティン・ホフマンの2大スター共演『パピヨン』鑑賞。
『パピヨン』(1973/フランス・アメリカ/150分)
本作品は『荒野の七人』(1960)、『大脱走』(1963)、『タワーリング・インフェルノ』(1974)など60年代~70年代のトップ俳優スティーブ・マックイーン。そして『卒業』(1967)、『真夜中のカーボーイ』(1969)、『わらの犬』(1971)でスターダムを駆け上がったダスティン・ホフマンのWキャスト。
監督は『猿の惑星』(1968)、『パットン大戦車軍団』(1970)の名匠フランクリン・J・シャフナー。音楽はジェリー・ゴールドスミス、脚本は『ローマの休日』『スパルタカス』、そしてトラウマ級の傑作『ジョニーは戦場へ行った』(1971)では原作・監督も務めたダルトン・トランボと、改めて超豪華な布陣に驚嘆。
ストーリーは実話の脱獄話。
仲間の裏切りによって終身刑を宣告され強制労働のためフランスから遠路、南米ギニアに島流しされた主人公パピヨン(演:スティーブ・マックイーン)。
彼が刑務所で知り合った偽札作りの天才囚人ドガ(演:ダスティン・ホフマン)との友情を育みつつ、彼の助力を得ながら果敢に脱走を図るがブローカーの裏切りに遇い失敗。
暗闇の独房で2年、そして2度目の脱走にも失敗してさらに5年。
暗闇のなかで半狂乱、虫を食べてまでも生きながらえ、すっかり白髪も生え老いて変わり果てボロボロの姿になっても、自由を獲得するため、3度目の脱走を企てる主人公は、『大脱走』のカッコよさとスマートさとは一転、2枚目トップ俳優がここまで全てをさらけ出し鬼気迫る演技をやるのかとのけ反るほど名演。
演技面ではマックイーン主演作ではベストアクトではないでしょうか。暗闇のなかでも妖しく輝くマックイーンの青い瞳にも魅了されます。
友人ドガのダスティン・ホフマンのパピヨンを見つめる優しい眼差しも実に良いです。
パピヨンとドガの友情譚、脱走中に仲介役の裏切りに遇いながらも、原住民、ハンセン病患者、シスターなどに助けられるハートフルなエピソードも印象深く、さすがダルトン・トランボの脚本。音楽もメリハリがあり、アクションシーンで一気に躍動させる劇伴はジェリー・ゴールドスミスの真骨頂ですね。
そして陰惨な話のなか、抜けるような真っ青な海と空の美しさは印象的。もう一人の主役かも知れません。
「大脱走」のヒルツ米陸軍大尉に劣らぬ執念
フランス人の囚人であるスティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンは、最初から最後までフランス語を話さず、当然のことの様に英語を話し続ける。ボンジュールさえ口にしない。
でも、パピヨンとかドガとかいう全然知らないフランス人が英語を喋っていても、全然気にならなかった。
期待していた以上に面白かった映画。
脱獄物のスティーブ・マックイーンと言えば、「大脱走」のヒルツ米陸軍大尉だけれども、パピヨンの脱獄にかける思いも、ヒルツ大尉に劣らない執念で、一応、その執念は成就する。
ダスティン・ホフマンは、老け役がハマっている。
主人公の1人でありながら、コメディリリーフの役割を背負って、スティーブ・マックイーンをもり立てる名演。
実話に基づく
スティーヴ・マックィーンがすごすぎる
自由を掴み取る!
実話を基にした脱獄もの。作者が最終的に自由の身になったからこそ
小説として出版できたわけだが、よくこれで生きていられたなという
過酷な体験談だ。
過剰な演出を避け、音楽は必要最小限に抑えられている。
環境音や大勢で歩く靴音、監獄に響き渡る音や銃声、あるいは
静寂など音に配慮した演出と大規模なロケーション等によって
見ているこちらまで収監されたような、主人公と体験を共にしている
ような感覚だった。本当に不味そうな食事とかも。
映画館にいることを忘れるくらい没入して観た。
物語は主人公のパピヨンとルイ・ドガの友情を中心に描かれる。
どちらも流刑地から生きて帰ることは出来ないと言われている。
そんな二人が、最初はお互いが協力し合えば有利なことが有るという
利害関係からつるむようになったのだが、しだいに友情が芽生える。
無実の罪を着せられたパピヨンと偽造の天才ルイ・ドガ。
背景や個性は全く違っても「こんな場所でみじめに死にたくない」
という気持ちは一緒。お互いに窮地を救いあい絆を深める。
スティーブ・マックィーンとダスティン・ホフマンの共演。
二人の演技が素晴らしい。
長い年月にわたる物語だが、その間の老け具合とか、パピヨンが
独房に長く閉じ込められてやつれていく様とか、メイクの助けも
あったにせよ歩き方とか体全体で表現していて現実味があった。
そして肉体的にどれだけ痛めつけられても精神の奥底にある何かが
パピヨンを支えている、そういうところもきちんと描かれていた。
どんなに過酷な状況にあっても諦めない不屈の精神を持った
パピヨンだからこそ生き延びて、最後は自由を手にするという
過程に説得力があった。
最後は二人一緒に逃げるのか、あるいは?それぞれが下した
結論には必然性があると思った。ラストシーンも良かった。
そうだスティーブ・マックイーンを観よう
仏領ギアナにある監獄島からの不屈の脱獄劇を描いたスティーブ・マックイーン&ダスティ・ホフマン主演の伝記犯罪映画の日本公開50周年記念上映を鑑賞。
中南米の暑苦しさが伝わってくる映画だった。私の見所は二つ、冒頭のパレードのように囚人たちが街中を練り歩くシーンから移送船の船底でのトラブル、そして監獄島での苛酷な囚人労働や長期の独房生活と、非人道性が強まるにつれ、観ているこちらも息が詰まりそうになった。20世紀に入った時期とて、囚人の扱いはこのような苛酷な島流しが存在していたのかと愕然とした。
もう一つの見所は、スティーブ・マックイーンの存在感と演技力だ。「大脱走」以外は彼の映画は観たことがなかったが、現代にも通じる荒々しいカッコよさが本作のパピヨンにはあった。監獄パートは面白かったが、正直、途中でちょっとしんどいところもあったのだが、そこは、スティーブ・マックイーンによる不屈のパピヨンの演技力が支えてくれた。当時の映画ファンを熱狂させたのも納得である。
ちょっと彼のカッコよさに痺れてしまった。これを機にスティーブ・マックイーンの他の映画も観てみよう。
昔みた!
映画終活シリーズ
1973年度作品
ちょうど10歳の時、父方の里に帰省した夏休み
当時ヌンチャクを使ったブルース•リー映画が大ヒット‼︎
おじさんに田舎の映画館に連れて行ってもらい「ドラゴン危機一髪」を鑑賞
ロードショー映画でも、2本だて、3本だてが当たり前やったご時世におまけについていたのが「パピヨン」やったわ、笑
それ以来のまさしく50年振りの鑑賞
小学生の僕には、まったく意味不明⁇
でも「パピヨンのテーマ」は、覚えてる
ジェリー・ゴールドスミス?って知らなかった
ジョン・ウィリアムズは知ってても…同世代での巨匠だわ‼︎
スティーブ・マックイーン
ダスティン・ホフマンの演技はもとより、
哀愁漂うメロディが「パピヨン」をより耽美なものに作りあげている
最初の、町中を大勢の囚人が歩くシーンが まず圧巻で、後ろ歩きでライ...
最初の、町中を大勢の囚人が歩くシーンが まず圧巻で、後ろ歩きでライフルを向ける警備、見学する街中の人々、囚人の知人や家族、カメラを回して記録する者たち、そして乗船する。隠し持ったナイフ。ずっと引き込まれる。
劇伴(劇中伴奏音楽)の使い方が独特で、意外と音響面では静かな映画。特に前半。しかし見ててハラハラする。
後半は世界観が広がりエキセントリックな映像を織り混ぜて劇伴をココぞとばかり使う演出もいい。
多分三回目の観賞で映画館では初めて。
去年BDを買ったのに 手元にある安心感で「何時でも見直せる」と保管してたら、テアトル・クラシックス(今回 ACT.5)に選ばれせっかくなんで劇場へ。
ナイス テアトル!(ACT.4 は『デューン/砂の惑星』4Kリマスター版だった)
購入したBDはしばらく開けないだろう。
過去に観てるし 自宅で何時でも観れるのに、雪の降る福岡でわざわざ出かけて1200円払って観たこの日の映画2本目。
自由を求める男の友情物語
151分の長尺をまったく飽きさせず物語のなかへグイグイ引っ張って行くのは、さすが『ジョニーは戦場へ行った』の脚本家ダルトン・トランボ。ラストの何度も頷くダスティン・ホフマンの演技に泣かされます。
『猿の惑星』のラストのように監督フランクリン・J・シャフナーのワンカットで観せる演出が素晴らしい!隊列を組んで港へ続く道を進むと海と南米ギアナへ送られる船が見えるというカット、ギアナに着いたパピヨンの目線の彼方にボートが見えるカットなど。
ジェリー・ゴールドスミスのヨーロッパ映画を思わせる哀愁漂う美しいメロディの主題曲。何度観ても素晴らしい。
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