「【”何も起こらない退屈な永遠の休暇からの、旅立ち”ジム・ジャームッシュ諸作品の根っこが垣間見える作品。】」パーマネント・バケーション NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”何も起こらない退屈な永遠の休暇からの、旅立ち”ジム・ジャームッシュ諸作品の根っこが垣間見える作品。】
<Caution! 映画レビューに殆どなっていません。>
■僕が、ジム・ジャームッシュ監督作品を初めて観たのは、何時だっただろう。
映画好きの友人の家で、「ストレンジャー・ザン・パラダイス」を見て、見事に嵌り(だって、当時、あんな不思議な映画はなかった・・)「ダウン・バイ・ロー」を見て、”アイ・スクリーム”に嵌った。
お金もないのに、ガールフレンドを誘って「ナイト・オン・ザ・プラネット」を映画館で観た。
で、”映画を観たら、パンフレットは買わないと・・”などと言い、お金もないのにパンフレットを格好つけて買った。(そのパンフレットは、宝モノである。)
・で、今作を友人の家かどこかで見た。”良くわかんねー。ジョン・ルーリーしか分かんねー。サラ・ドライヴァーは?(看護婦だった・・。)”などと言って、今作は記憶から薄れた。
・今日、久しぶりに名古屋の伏見ミリオン座に行った。
以前、ワンコさんから”名古屋でも10月にジム・ジャームッシュ レトロスペクティブやリますよ。”と親切に教えて頂いていたので、フライヤーコーナーに行ったら、”ジャームッシュ鑑賞ラリー”と書かれたフライヤーが置いてあった。
裏面を見たら12作品が10月一杯掛かる日程と、作品一覧が載っていた。
3作以外は、観ていた。
内容も良く覚えている。
だが、今作の内容がどうしても思い出せなかった。
で、配信で観た。
相変わらず、良く分からなかったが、
”何も起こらない退屈な永遠の休暇からの、旅立ち”
と言う根幹テーマは、今作で確立していたのだな、そしてジム・ジャームッシュ監督は(数作を除いて)そのスタンスを40年間、貫いてきたのだなという事は、朧気ながらに分かった。
・大したモノだと思う。
40年間、ほぼブレないスタイルで、彼にしか作れない映画を作り続け、今や、レトロスペクティブとして、過去作が上映されるのである。
稀有な監督であるのは、間違いない。