「本当に絵画のよう。」パーマネント・バケーション ジンジャー・ベイカーさんの映画レビュー(感想・評価)
本当に絵画のよう。
ジム・ジャームッシュ監督作は「コーヒー&シガレッツ」に続いて本作が二作目。またも鑑賞中に変な感覚に陥った。
漂流する高校生を描いた作品。
ストーリーというストーリーは無い。主人公の高校生が「物語というものは点と点を結んで最後に何かが現れる絵のようなものだ。 僕の物語もそれだ」などと語り、話は始まる。変な主人公が変なキャラクターに出会い、話を聞いたり話をしたりする。
鑑賞していて笑えるわけでもなければ、楽しいわけでもない。だからといって退屈で眠くなるわけでもない。これがジム・ジャームッシュ監督の真骨頂、オフビート映画なのであろうか。それを初監督作から発揮しているとは…
本作は絵画のように眺めて鑑賞する映画だと思う。
なぜか、主人公の生き方と考え方に何かしらの共感やリスペクトを感じてしまう。
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