「これが『鬼滅の刃』ちゃんですか? 斬新すぎるヴァンパイア・ハントを刮目して見よ!」ヴァンパイア 最期の聖戦 たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
これが『鬼滅の刃』ちゃんですか? 斬新すぎるヴァンパイア・ハントを刮目して見よ!
ヴァンパイア・スレイヤーであるジャック・クロウの戦いを描くアクション・ホラー。
監督/音楽を務めるのは『遊星からの物体X』『ゼイリブ』のジョン・カーペンター。
ジャック達に車を奪われる可哀想なおじさん役として、『ザ・フライ2/二世誕生』(脚本)や『ショーシャンクの空に』の、映画監督フランク・ダラボンがゲスト出演している。
・主人公は家族を吸血鬼に襲われた男。
・吸血鬼に噛まれた女を連れて旅をする。
・敵は世界で最初の吸血鬼。
・敵の目的は陽の光を浴びても死ぬことのない存在になること。
・敵は不死の存在になる為、長い時間をかけてある物を探している。
上記の設定からもわかるように、本作は『鬼滅の刃』をハリウッドで実写化したものです。
炭治郎が「ふぁっく」とか「しっと」とか「まざふぁっか」とか言いながら鬼舞辻無惨と死闘を繰り広げる、『鬼滅』ファンは必見の作品です!
『鬼滅の刃』2期の放送を、本作を観ながら待ちましょう!
この作品最大の見どころは、なんといってもその斬新かつ残酷なヴァンパイア・ハント描写🔥🧛♂️🔥
主人公ジャックは、革ジャンにジーパン、サングラスにタバコというおよそヴァンパイア・ハンターらしからぬファッション🚬🕶
仲間達も、まるでロックバンドのツアー・スタッフのようなファッションと仕事ぶり。もちろん仕事の後は酒とオッパイである💋
コレは明らかに、自身もバンドマンであるカーペンター監督ならではのチーム描写である。
敵は吸血鬼🧛♂️
銃弾では致命傷を与えられず、彼らを殺すには心臓を杭でぶっ刺すか、日光を浴びせるしかない☀️
さぁ、ここでクエスチョン。
舞台は現代、退治方法は杭か太陽。ここからジョン・カーペンターが思い付いた吸血鬼の殺害方法とは?
…正解は!
①吸血鬼をボーガンで撃ち!
②その矢を車のウインチに繋げ!
③車を猛発信させる!🛻🪢🪢🪢🧛♂️🧛💨💨💨
④爆散!!🔥🔥🧛♂️🧛♀️🔥🔥💥💥
この殺し方は、本当に素晴らしい✨
全く想像も付かない新しいヴァンパイア・ハンター像を見せてくれた。
「バーベキューだぜビッチ!」とか言いながらものすごく残酷な方法を取る、しかもヴァンパイアたちは壮絶な死に方を見せてくれるので、一体どっちが悪い奴なのかわからなくなるのもまた魅力。
ヴァンパイアの巣を掃討する冒頭のシーンから、原初にして最強のヴァンパイア、魔鬼バレックの襲撃までは本当に面白い!!
最高のバイオレンス・ホラーやんけ!と思っていたが、そこで予算が尽きたのか一気に映画が地味になる。
ぶっちゃけその後は別に観なくても良いかも…😅
序破急の序以降はほとんど見どころないんだけど、バレックが7人の魔鬼たちを従えて地面から起き上がるシーンは最高!
あの夕闇描写。あれはこれまで観たホラー映画では最高の映像美だったかも。
主人公を演じたジェームズ・ウッズ。
この人どっかで見た事あると思っていたら、『ヴィデオドローム』の主人公を演じてた人だった!
カーペンターとクローネンバーグ、映画界の2大ホラー監督に愛された男。凄い俳優人生だなぁ💦
映画全体の出来はそれほどでもないんだけど、冒頭30分は、ホラー映画史に残る最高の映画体験を味わうことが出来る。
11月いっぱいでU-NEXTの配信が終わるっぽいので、見るなら今しか無い!