「感情を挟む隙もなく淡々と語られる悲劇の傑作」バルタザールどこへ行く エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
感情を挟む隙もなく淡々と語られる悲劇の傑作
映画史上のベストディレクターの一人・ロベール・ブレッソン。未見だった60年代の2作品を名古屋シネマテークで観ることができた。
今作は1966の長編7作目。一匹のロバの悲惨な運命、そしてこのロバに関わる愚かな人間たちをクールな視線で描く。
幼い少女マリーは生まれたばかりのロバにバルタザールと名付けてかわいがったが、成長した彼女はクソのような男に入れあげ堕ちた。彼女はバルタザールを見捨てた。
飼い主を転々としたバルタザールは過酷な苦役を強いられた末に朽ちた。
何の救いもなかった。感情を挟む隙もなく淡々と語られる悲劇。そう、これがブレッソン流。傑作でありました。
そしてアンヌ・ビアゼムスキー❣️
彼女の圧倒的な魅力に翻弄されながらも萌えた。これが彼女の映画デビューだったのですね。自分にとって彼女のベストフィルムになりました。
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