劇場公開日 1989年12月2日

「Jack Nicholsonがみせた狂気の原点」バットマン h.h.atsuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0Jack Nicholsonがみせた狂気の原点

2020年8月5日
iPhoneアプリから投稿

映画史上最強のJokerはHeath Ledger であることに多くの人は異論がないと思う。
しかし、Jack NicholsonのJokerなくして、おそらくHeathの演技は「完成」されることはなかったことを考えると、先駆者としてのJack Nicholsonの貢献は計り知れない。

89年当時、アカデミー大俳優の彼がコミックキャラクターをド派手なメイクで出演することに大きな驚きをもって受け止められたことだろう。日本に比べ米国でのコミックの社会的地位はずっと低く、この映画の登場がその後のバットマンシリーズやXメン、そしてMCUの隆盛にも大きな影響を与えることになったはず。

Dark Knight Trilogyに比べ、作品はコミカルでやや滑稽ですらある。その分、最後の決闘シーンのJokerの狂気が際立っている。全編にわたるPrinceのBGMがオシャレ。

atsushi