「想像力を掻き立てる」(ハル) ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
想像力を掻き立てる
現代はSMSがコミニュケーションツールのメインなので、どこに居てもあっという間に連絡が取れてしまいますし、相手が嫌になれば良くも悪くもブロックをする事もできますし、SMS上でどんどん色んな人と出会う事ができます。今作の公開年度は1996年なので、人のコミニュケーションの方法が24年で随分変わったなあと、私も昔はあんな風にしてたんだなあと懐かしくなりました。
ハルとホシは、パソコン通信というツールを使っているにも関わらず、文通をしている様にみえました。メールを待つ時間、相手は今どうしてるかな?相手の文面からどういう人なのかな?新幹線越しにチラリと相手が見えるだけで1日中妄想に取り憑かれたり。人間は想像力を掻き立てられると、途端に興味がでる生き物ですが、そんな人間の性質を上手く突いていたラブストーリーでした。おかげで私もラストまで引っ張られて、とても幸せな気持ちになりました。ホシは村上春樹のファンだと思っていたのですが、「春」を探していたのですね。
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