ハメットのレビュー・感想・評価
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ヴェンダース監督✖コッポラ製作なのに特別感が無く、主演コンビに華も無く、約束事を踏襲するもそれ以上はなく、普通のハード・ボイルド探偵ものオマージュ作品に。
普通には面白いが、ヴィム・ヴェンダース監督、コッポラ製作総指揮なのに、何だこの凡庸な感じは。 ヴェンダースがハリウッドシステムに馴染めず作家性が発揮できなかった結果なのでしょうか。 ハード・ボイルド探偵もの、約束事を踏襲するもそれ以上はなく、セットで撮った感じが悪い方に働いてる。 主演にも華が無く、助手的な女性の相棒も今一つ。 クリスタル・リンが誘ってくるところの妖艶さが一番良く、ひときわ際立ってました。
ねじれ
何の知識もなく見て『マルタの鷹』みたいなことがやりたいのかな、と思ったら、まさに『マルタの鷹』はハメットの作品らしい。チャイナタウンでは白人がマイノリティになるというねじれと、ヨーロッパ人の思うハリウッド映画というねじれと、映画人の思う舞台演劇(セット重視)を映画に撮るというねじれと、今見ると面白い。
1926年、スーとの結婚直前だった。が、口癖のハメット。60~7...
1926年、スーとの結婚直前だった。が、口癖のハメット。60~70年代のハードボイルド映画と雰囲気は似ている。他のヴェンダース作品と比べると、他人の物真似のようにしか見えずにがっかりしてしまうかもしれない。まだ大きな賞を取ってない時代なので、思考錯誤を繰り返していたのかもしれない。 「クリスタル・リンとウルフマン」というポルノ映画(ブルーフィルムと言ってた)が原因で様々な事件が起こったわけだが、予想通りストーリーは面白くなかった。警官と悪党と金持ちだけが社会にいたら怖いなぁ。
なるほどなるほど
なるほど、なるほど・・・ どうしてあの有名な評論家が「失敗作」としたか、確かに分かる感じがしましたです。失敗作にもならない作品が溢れてる中で、ちゃんと失敗してるっていう意図で言及されていたと思いますが、その感じ、なんだか分かりますよ、これ。 やりたいことは分かるよー、そうだよね、その感じだよね、だけど、なんだかうまくいかないね、おかしいな、どうしてだろ、感覚は分かってるんだよね、明確な絵も見えてるんだよね、でも、なんか、あれ、どうして・・・ って感じです。 でも、これ私、やっぱり好きですよ。捨てておけない感覚があります。いつかまた観直したくなる予感があります。ずっとどこかで心に残り続ける作品な気がします。そう、これ、この感覚が味わいたくて映画を観てるんだって気がします。
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