初体験 リッジモント・ハイのレビュー・感想・評価
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"Jeff Spicoli"
バカ丸出しでお色気ありな典型的アメリカ映画の学園モノ元祖!?的な、THE 80'sティーンムービー。
盛りの付いた女子の行動は、ヘタしたらヤリマンへの道標、男子からは敬遠されそうな積極性。
名の知れた俳優陣の若かりし頃が初々しく、ニコラス・ケイジはアメフト観戦、スタンドでのワンシーンのみな虚しさ。
周りの男子がダサ過ぎる中、最高にイカしている男子が一人、60's〜70'sを地で行くスタイルと"DOGTOWN &Z-BOYS"ヨロシクな格好良さ、Vansのチェッカー/スリッポンなど服装もイカしているショーン・ペン演じるジェフ・スピコーリが、お茶目なイカれ具合でナイスキャラ。
ショーン・ペンは物語の中心には全く絡んでこない、脇の方でゴチャゴチャやっている演技や姿が滑稽で面白いけれど、サーファーとして波に乗っているシーンが無かったのは残念。
まぁ、アクション俳優挑戦!大失敗!?な「ザ・ガンマン」での序盤に波乗りシーンは観れるけど。
ショーン・ペンの格好良さは、ここから始まった!?と個人的に。
全然フィービー主演じゃなかったですがそれでも傑作
公開当時、"主演フィービー・ケイツ"とダマされて観に行ったら主演はジェニファー・ジェイソン・リーだったので唖然としましたが、当時そんな騙しは日常茶飯事。ダマしダマされて人はオトナになる、そんな映画でしたし。よって許します。
当然DVDは速攻買いましたがモノラル版だったのでガックシ。その後5.1ch版が出たのを知ってわざわざNYまで買いに行きました。それぐらい傑作。
映画の出来ですか?さあ・・・フィービーしか観てないから判らないです。ニコラス・ケイジ(当時はニコラス・コッポラ)は出てました。確かヴァン・ヘイレンのチケットを売るダフ屋役じゃなかったでしたっけ?
あ、主役はショーン・ペンだったのかも知れません。何度も観てるんですがよく解りません。
あの人も出てます
公開当時はフィビー・ケイツが一押しされてたけど、実はジェニファー・ジェイソン・リーが主演だったんだね。男覚えて段々ヤリヤリになっていく姿が生々しい(笑)まぁそれほどH描写は派手じゃないけどね。
あとこの映画、若かりし頃のショーン・ペン、ニコラス・ケイジ、フォレスト・ウィテカーが出てるって意味で価値高し。あんまり面白くないけど(笑)
バカバカしいけど、初々しい異性愛への憧れ
卒業間近に開催されるダンスパーティーのパートナー探しに躍起になる高校生達の奮闘を描いたドタバタ青春コメディ。
可愛い女の子とエッチしたい気持ちが最優先となって墓穴ばかり掘るアホな男共とは対照的に、女の子達は常にクールにたしなめ、相手にしない。
男卑女尊の縮図は、“異性愛への憧れ”をメインテーマにした『アメリカングラフティ』と云えるので、それなりにリアルな青春ドラマなのかもしれない。
プールで泳ぐビキニ姿の女の子を主食に妄想を膨らませるetc.学園&童貞モノとして、ありふれたネタばかりでクオリティは他愛ない。
中の下クラスの出来だが、特筆すべきなのはキャスト陣の豪華さであろう。
童貞グループ一番の与太郎サーファーを熱演しているのが、アカデミー賞俳優ショーン・ペン!
長髪が一切似合わないマリファナ好き男の情緒不安定ぶりは、気持ち悪さ全開で今や大御所となった同じ人とは思えない。
また、アメフトのエースをこれまた大物のフォレスト・ウィテカーが演じているのも貴重だ。
女性陣では、やっぱりフィービー・ケイツの可愛さが眩しすぎる。
エクボに赤いビキニがよく似合う。
人気絶頂期にためらわずマイ宝石を披露する度胸の良さも素晴らしい。
全体的にくだらないやり取りなのに、ケイツの友人のジェニファー・ジェイソン・リーが妊娠してしまうビターなテイストが織り交ぜており、ストーリー展開に独特の緩急を生み、大ヒット。
そのバランスを参考にしたTBSの毎度シリーズスタッフが、ヤンチャな頃の中山美穂、網浜直子etc.を起用し、87年に『体験 夏物語』を発表、明るいエッチな内容が話題となった。
では、最後に短歌を一首
『食べ頃を オトす試験も 落ちこぼれ 酸いも甘いも それぞれの春』
by全竜
若き日のスターが大挙出演! ショーン・ペンのボンクラっぷりは必見
当時は、ちょっと思わせぶりなタイトルや
日本でもアイドル的に大人気だったフィービー・ケイツが
ヌードになっている!ということから、
“ちょいエッチ系コメディ”という見方を
されていたように思うのですが、
(最近でいうと『アメリカン・パイ』的な感じ?)
改めて見直してみると、
これはいろいろな意味でものすごーーく良く出来ていて、
ある意味、ジョン・ヒューズ作品以上に
その後の学園映画を作った画期的な作品なのだなあ、、、と感じました。
まず第一のポイントは、新人発掘、スターの登竜門としての
学園映画を確立した、ということ。
そもそも、作り手の二人、クロウもヘッカリングもまだ20代。
クロウは、『あの頃ペニー・レインと』で描いているように、
10代の頃からローリングストーン誌のライターをしていましたが、
この『リッジモント・ハイ』も、
20代を過ぎた彼が童顔を生かして高校に潜入取材した
ベストセラードキュメンタリーがモトになっています。
(ちなみに、この“潜入取材”というネタは、後に、
ドリュー・バリモア主演の『25年目のキス』で
オマージュ?的に使われてますね)
この『リッジモント・ハイ』で長編デビューを飾った
エイミー・ヘッカリングはその後、
90年代には『クルーレス』、
00年代には『恋は負けない』と、
その時代を切り取る青春映画を作っています。
しかし、やはり『リッジモント・ハイ』を
見直して目を引くのはキャストの豪華さ
前述のように、当時はフィービー・ケイツばかりが
注目されていましたが、
今見て一番の“主役”なのは、
ぼんくらサーファー小僧スピコリ役のショーン・ペンです。
あのだら~~っとしたしゃべり方、すっとぼけた雰囲気…
もう“素”でやってるとしか思えないほどのナチュラルさ^^;;
でもペン自身は、この役がどれだけ重要かを理解していて、
オーディションのとき、監督が他の役も試しに演じるように言っても断ったのだとか…
ペンも、当時からやっぱり天才です、、、
しかも、このスラッカーのしゃべり方やファッションスタイルは
ウェインズワールド等にもめんめんと受け継がれ、
ある意味、今じゃいちばんフツーかもしれません。
そして、このスピコリがいつもつるんでいるボンクラ仲間、
一人はエリック・ストルツだとすぐにわかるのですが、もう一人…
「ものすごーーーーく可愛い顔のカレはだれ???」と思ったら、
なんと、『ER』のグリーン先生、アンソニー・エドワーズでした。
ひーーーっっっ!!髪があるからわかんないよーーーーっっっ
ニコラス・ケイジがちょい役で出ているのも有名ですねー。
(ほんとは、フィービーの兄役に抜擢したかったらしいですが、
若すぎたらしいです、、、)
さらに、最後のパーティに先生の彼女役で
ちょっとだけ出てくるラナ・クラークソンは、
あのフィル・スペクターに銃殺されてしまった女優なのだとか、、、
いろいろな意味でドラマチックな出演者たちですが、
素晴らしい作品は絆も強くするもの。
02年には雑誌上で“同窓会”企画が組まれています。
中でも主演の二人、フィービー・ケイツとジェニファー・ジェイソン・リーは
とても仲がよく、
リーの夫、ノア・バームバックが監督した『イカとクジラ』には
ケイツの息子が出演したりしています(このコが最高!!)。
2本見比べて、感慨に浸るのもまたよしです。
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