劇場公開日 1991年5月25日

「黒澤流反戦・反核メッセージ」八月の狂詩曲(ラプソディー) kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0黒澤流反戦・反核メッセージ

2018年11月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 黒澤明後期の作品にしては珍しく2時間切っている。反核・反戦のメッセージが強烈に伝わる映画だけども、ずっと訴えてきたかったことの集大成になったんだろうなぁ。リチャード・ギア出演作の中では一番いいかも。

 「野ばら」が全面に流れているけど、これがまた印象的。もちろん村瀬幸子おばあちゃんが台風の中彷徨うシーンにゾクゾクさせられるのだが・・・

 森の中で吉岡秀隆が大寶智子に迫ってしまうシーンだとか、夏休みに久しぶりにあったであろういとこ同士。ノスタルジックな田舎の風景と長崎に落とされた原爆の傷痕が妙にマッチしていたりするのが素敵。滝の美しさと神秘的な森に心癒されたりもする。

kossy