「【”情熱と真理が有れば生きていける””人生は思い通りにならないモノ”L・ギッシュ91歳、B・デイヴィス79歳にして演じた確かな演技が印象的な高貴な風合の作品。】」八月の鯨 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”情熱と真理が有れば生きていける””人生は思い通りにならないモノ”L・ギッシュ91歳、B・デイヴィス79歳にして演じた確かな演技が印象的な高貴な風合の作品。】
■高齢の大物俳優、L・ギッシュ91歳、B・デイヴィス79歳たちが見せる老練でいて自然な演技が素晴らしい。
人生の経験を積んだ姉妹の交流は、些細なことでもさまざまな含蓄を感じさせて目が離せなくなる。
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長い人生のほとんどを一緒に過ごしてきたリビー(ベティ・デイビス:恥ずかしながら、初見である。(多分)彼女の名前は”ベティ・デイビスの瞳”で知った年代であるので)とセーラ(リリアン・ギッシュ:同じく初見である。名前のみ記憶する)の姉妹は、夏になるとある小さな島にあるセーラの別荘に滞在する。
毎年8月になると、島の入り江に鯨がやってくる。
鯨は今も変わらないが、彼女たちの人生は現在に至るまでに大きく変化していた。
◆感想
・物語としては、L・ギッシュと、B・デイヴィスを同世代で観ていない事もあり、二人の気位高き老婦人たちが、夏場に避暑地として訪れる姿を、淡々と描いたモノに見えた。
・史実を紐解くと、お二人とも大女優であり、私であったら出演を拒むようなお年であるが、矍鑠とした台詞回しや、気位高き姉、リビーを演じる白髪のベティ・デイビスの姿や、寛大な妹セーラを演じたリリアン・ギッシュの柔らかな演技に驚いた作品。
<お二人の気品ある演技に、一時代を築いた女優根性を感じ、姿を見せない鯨(これは、お二人を暗喩したものではなかったか・・。)を待つ姿が印象的な佳品であった。>
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