ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ : 特集
名優ロバート・デ・ニーロと名子役ダコタ・ファニングの共演が見どころの「ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ」。こちらでは、ロバート・デ・ニーロにスポットをあて、誰でもその名を知っているデ・ニーロの、意外と知られていないあんなことやこんなことを伝授。(文・構成:編集部)
ロバート・デ・ニーロ トリビア
【人間関係】
父親はイタリア系アメリカ人で名前をロバート・デ・ニーロという。印象派の画家でホモセクシャルだったそうだ。母親はアイルランド系アメリカ人。76年に「タクシードライバー」「キング・オブ・コメディ」にも出演している黒人女優、ダイアン・アボットと結婚、一児をもうけるも88年離婚。その後、97年に黒人女優グレイス・ハイタワーと再婚。
【名コンビ】
「ミーン・ストリート」「タクシードライバー」「レイジング・ブル」「グッド・フェローズ」といった傑作で知られる名コンビ、マーティン・スコセッシ監督と初めて言葉を交わしたのは、72年と意外に遅い。だが、グリニッジビレッジ近辺でお互いに何度も見かけることはあったという。
【レストラン】
レストランの経営者としても知られるデ・ニーロ。その彼が共同経営者として名を連ねるレストラン「NOBU」が東京・青山にもある。
【アカデミー賞】
過去に6度のアカデミー賞のノミネーションを受けているデ・ニーロ。そのうち受賞は2回。1回目は74年の「ゴッドファーザー PARTII」の助演男優賞(イタリアでベルトルッチ監督作「1900」を撮影していたため、授賞式には出席できず)で、2回目は「レイジング・ブル」での主演男優賞。アカデミー賞常連のイメージが付きまとっているが、最後にノミネーションを受けたのは91年の「ケープ・フィアー」である。
【9・11】
01年の9月11日に起きた同時多発テロの影響で暗く落ち込んでいたロウアーマンハッタンを元気付けさせようと、「トライベッカ・フィルム・フェスティバル」を02年より開催。
【ヒット作】
出演作に傑作は多いものの、ヒット作は少ないデ・ニーロ。最もヒットした出演作は最新作の「ミート・ザ・ペアレンツ」の続編「ミート・ザ・フォッカーズ」。昨年クリスマスに公開され北米だけで270億円以上稼いだ。
【デビュー】
映画デビューは、クレジットされていないが「天井桟敷の人々」の名匠マルセル・カルネ監督によるフランス映画「マンハッタンの哀愁」(65)。初めてクレジットされたのは、後に「アンタチャブル」(87)で顔を合わせることになるサスペンスの巨匠ブライアン・デ・パルマ監督の「GREETINGS(ビデオ邦題:ロバート・デ・ニーロのブルーマンハッタン/BLUE MANHATTAN II・黄昏のニューヨーク)」。
【名台詞】
数多くの代表作をもつデ・ニーロだが、その中でも「タクシードライバー」で扮したトラビスが鏡に向かってポーズするシーンと、その台詞は最も有名。
「You talkin' to me? You talkin' to me? You talkin' to me? Then who the hell else are you talkin' to? You talkin' to me? Well I'm the only one here. Who do you think you're talking to? Oh yeah? Huh? Ok.(俺に用か? どうなんだ? 俺に用なのか? 誰に言っているんだ、俺か? ここには俺しかおらん。俺に言っているのか? 一体誰と話しているんだ? おい?)」
【TV】
現在オンエア中のアメリカン・エクスプレスのCMは「カジノ」以来のスコセッシ&デ・ニーロのコンビによる作品。