ニューヨーク1997のレビュー・感想・評価
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孤独な主人公のクールさに痺れる、傑作SFアクション映画──
ジョン・カーペンター監督らしい、B級感がたまらなかったです。
まず冒頭のテーマ曲から最高。
独特なリフがクセになってしばらく頭から離れなかったです。
同監督が曲を担当した『ゼイリブ』、『ハロウィン』のリフとは少し違い、複雑なメロディであるところもまた良い。
あとはやはりカート・ラッセル演じる、主人公スネーク・プリスキンのクールさ。
めんどくさそーな、だるそーな表情をしながらも、なんだかんだ大統領救出を成功させているところがカッコいい。
それからアクションも素晴らしい。
銃声とかB級感丸出しなのですが、そこがまた良いのです。
良くなかった点は、後味が悪かったところ。
ラスト、スネークと大統領のやり取りが締まり悪い。
結局中盤で出会った仲間は全員死に、大統領だけ助け出し、その大統領からは「多くの人が死んだが、それは名誉なことだ」みたいな風に片付けられて、なんだか腹立たしかったです。
まぁ、そのなんとも言えない後味も、この作品の魅力なのかもしれません。
スネークカッコよすぎなんよ!
イカすアウトローといえば
スネーク マックス トラヴィス 座頭市 ジャギ ダークマン
と決まっていて(笑)スネーク好き過ぎてアイパッチしてたら単に目にものもらいが出来た病人にしか見えなくて草!
というわけで カートラッセル最高よな!
よかった
大昔月曜ロードショーで見た時が一番面白かった。その後何度か見ているけど、毎回けっこう退屈する。今回は夜中の上映だったのでウトウトした。キャラがすごく魅力的で雰囲気も素晴らしいのだけどスリルが全然ない。
眼帯ヘビがキメるぜ!
近未来1997年!
…時代は25年も過ぎ、劇中のような“監獄ニューヨーク”にはならず。
某国の軍事侵攻は現実だが…。
ジョン・カーペンター監督1981年の作品。
アメリカの犯罪率が上がり、NYマンハッタン島が丸々凶悪犯専用の“巨大刑務所島”に。大統領専用機がテロリストにハイジャックされ、同島に墜落。大統領が囚われてしまう。政府は、収監予定だった元特殊部隊の男スネークに大統領救出を命じる…。
この時すでに代表作『ハロウィン』を大ヒットさせ、“その筋”では人気監督になっていたカーペンター。手腕を存分に発揮。
これぞ王道B級活劇!
無法地帯、ビジュアル立ってる悪党ども、そしてクールな主人公…。
近未来NYを舞台に、カーペンターが『マッドマックス2』路線を狙った…?(奇しくも両作共、1981年作)
いや寧ろ、その後の作品にも影響。見てたら、『新感染半島 ファイナル・ステージ』はゾンビだが、舞台設定なんか非常にクリソツと思った。
この手のジャンルの立派な名作!
カート・ラッセルの当たり役、片目眼帯の漢スネークがやはりカッコいい。クールでニヒル。THEアウトロー!
たった一人で乗り込む。…って言うか、たった一人!? 援護部隊とかナシなの!?
一応、現地に協力者。アーネスト・ボーグナイン演じるタクシー運転手はナイスキャラ。が、ハリー・ディーン・スタントン演じるブレインは100%信用出来ない。
アイザック・ヘイズ演じるNYを牛耳るボス、デュークは拉致した大統領を射撃の的にする鬼畜!
が、本当の鬼畜はリー・ヴァン・クリーフ演じる警察本部長かもしれない。
スネークに大統領救出を課した張本人で、スネークの身体に超小型爆弾チップを仕込む。タイムリミットは24時間…。
もし、過ぎれば…。
スネークの方がまともに見えるくらい。「戻ってきたらお前を殺す」…スネークがそう言うのも無理はない。
銃撃戦や肉弾戦。
囚人観衆が盛り上がる中、リングの上でザ○ギ○フみたいな奴とデスバトル。
何とか大統領を救出。が、それで任務終了ではない。ブリッジを超え脱出するまで仕込まれた爆弾のカウントダウンは続く。もう目前…!
命の危機と敵襲撃。
低予算故、時々所々チープではあるが、アクションの見せ場はふんだんに。
一種の“限定空間アクション”として、カーペンターの隠れた傑作の一つ『要塞警察』をも彷彿。
名曲と誉れ高いカーペンター自身が手掛けるシンセ音楽もクール!
脱出成功。任務を終えたスネークは大統領に問う。
あなたを救出する為に死んでいった者に対し、どう思うか…?
尊い犠牲だ、と大統領。
民主国のトップの言葉ではない。独裁者の言葉だ。
演じるはドナルド・プレザンスだもの、一癖はあるわな…。
警察本部長に大統領…こんな偽善者奴らの為に、犠牲になった者がいて、自分も血を流した。
死と隣り合わせで何の為に闘ったのか…? 殺す元気も無い。
が、殺しはしなくとも、重要な“ある物”をもみくちゃに。
吸っていた煙草を投げ捨てると等しく。
最後の最後にキメたぜ、スネーク!
このスタイルが好き
はじめて観たのは、学生の時。ニューヨークが豚箱になってる。そこへ大統領機が墜落し、その指が送られてくる。全員を釈放しろと。そこへ、悪党の中の悪党、スネークプリスキンが収監される。所長は、彼に注射をして制約時間内に大統領を連れ戻したら解毒剤をうつという。スネークにカートラッセル、所長にリーバングリーフ、悪党にソウルの帝王アイザックヘイズ、アーネストボーグナインに監督は、ジョンカーペンター。スネークのテーマがカッコいい。悪党は何故かパンクロックスタイルもカーペンターだな。
【”伝説の傑作SF映画として語り継がれる”映画だそうです。”40年振りに大復活!”だそうです。40年前の作品ですが、クオリティーは十分に高いです。】
ー 「ジョン・カーペンター レトロスペクティブ2022」 にて鑑賞 -
■1997年、ニューヨークのマンハッタン島は巨大監獄に改造され、多くの囚人が放たれていた。そこにハイジャックされた大統領専用機が墜落し、大統領はギャングに捕らえられる。政府は強盗の罪で収監予定だった特殊部隊出身の独眼の男、スネークに大統領救出を命令する。
・カート・ラッセル演じるスネーク・プリスキンが動脈に22H後に爆発する、薬液を注入され、大統領をリー・ヴァン・クリフ(SF映画にも出ていたんだね。西部劇のイメージが強くって、何だか新鮮。)演じる警部ホークに大統領を救出しろ!と言われる場面。
スネーク・プリスキンがホークに言った言葉。
”俺は、プリスキンではない、スネークだ!”
・で、何とか大統領を無事に救出して、ホークから”俺と組まないか?”と言われた時に、言った言葉。
”俺は、スネークではない、プリスキンだ!”
大統領に言った言葉。
”アンタを助けるために、何人死んだ。どう思う・・”
- 格好良いし、台詞一つで、プリスキンの変心を物語る巧さよ。-
<ジョン・カーペンターの「ザ・フォッグ」でも書いたが、99Mの尺で、キッチリと話しを纏める脚本の出来栄えに驚き、「ザ・フォッグ」でも、重要な役で出演していた元奥さんのエイドリアン・バーボーが魅力的だと思った作品である。
今作も、40年前の作品なんだよねえ・・。クオリティーが高いなあ・・。>
まあまあの映画
『JOHN CARPENTER RETROSPECTIVE 2022』にて鑑賞。初見。
今回のシリーズ3作品の中で一番期待をしていたんですが、今ひとつスリルに欠けたかな…という印象です。…この手の作品は、色々見過ぎて目がすっかり肥えてしまったんでしょうね(笑)
ちなみに、敵役のボスにアイザック・ヘイズが扮していますが、サウンドトラックは、ジョン・カーペンター監督自身です…この人は、音楽も自分で作りたいんでしょうね(笑)
どうせなら、アイザック・ヘイズに任せれば良かったのに(笑)
*テロリストにハイジャックされた"エアフォース・ワン"が、マンハッタン島の高層ビルに体当たりしますが、その場面は流石にカットされていた?
*3作共通パンフレットは1300円也。昔懐かしいVHSビデオ用パッケージを思わせる、立方体の紙箱に入っています。ポストカードが15枚ぐらい?入っていて、肝心の解説は"かなり"少なめです…なんでやねん!
メタルギアファンが視聴
小島秀夫が影響を受けた作品だけあって名前や性格・しぐさなどスネークそのもの。
ストーリーは派手な展開などこそないがスネークが渋くてカッコいいので最後まで楽しめた。
メタルギアファンなら抑えときたい作品であることは間違いない。
さすがに今見ると安っぽく見えるシーンが多いが、テーマ曲などのBGMは今でも十分通用すると思う。
政治的な世界観が盛り込まれたSF映画
警察は時としてカタギよりもヤクザを信用する。カタギは日常的に死ぬことをあまり意識せずに生きているが、ヤクザは常に、いつ死んでもいいと思いながら生きている。勿論カタギにも死の恐怖はあるだろうが、覚悟が違うのだ。命を惜しむようなら、もはやヤクザではないが、
本作品のように圧倒的に悪い連中が揃っている場所にひとりで潜入するには、警察官では物足りない。警察官とは言っても、カタギだからである。究極の死の覚悟はないのだ。それに警察官は上司の命令で動く公務員である。臨機応変に対応しなければあっさりと死んでしまうような極限状況にひとりで派遣しても使い物にならない。特殊な潜入訓練を受けたCIAの工作員なら本作のミッションもこなせるだろうが、そう簡単にイーサン・ハントはいないのである。
そのあたりのことを、リー・ヴァン・クリーフ演じる警察のボスが知らないはずはなく、お誂え向きにその場に悪党のスネーク・プリスキンがいて、おまけに元特殊部隊ときている。胆は据わっているし、闘争能力も申し分ない。それに乗り物の操縦や運転はお手の物だ。こいつを使わない理由はない。
現場に到着してからのストーリーはジョン・カーペンター監督らしくリアルである。主人公は決してスーパーマンではないし、奇跡も簡単には起きない。まだCGが普及していない時代である。模型のチープ感を指摘するのは野暮というものだ。リボルバーやMAC10が無限に撃てたりすることにも目をつむる。
カーペンター監督はSF映画やホラー映画に世界観や政治的なテーマを盛り込む。本作品もその例に漏れず、第三次大戦を始めたアホな大統領と、クズを集めて図に乗るギャングのボス、そのボスに知識を切り売りして生き延びる知識人のヘルマン。ヘルマンに大統領の側近のことをいう「ブレイン(脳)」と名乗らせたのは、カーペンター監督一流の皮肉だろう。
たくさん人が死んだことを悲しみもしない大統領に、プリスキンが密かな反撃を食らわせるラストは洒落ている。主人公のニヒルな世界観は、SF映画では類をみない。プリスキンをモデルにしたと言われるビデオゲームの「メタルギア・ソリッド」のビッグボスは、自身の世界観を明らかにしてない。小島秀夫さんがエンタテインメントに徹したということだろう。
Then Snake said, “My name’s Plissken”.
I've just watched this masterpiece in a cinema in Yurakucho, Tokyo, and I don't believe it's been nearly 40 years since I got stunned by it when I first watched it as a kid. It must have been Theatre Dia in Ikebukuro.
People say something like Blade Runner affected lots of Si-Fi films and cyberpunk cultures and yes, it's true, but I realised this time that Escape From New York (aka New York 1997 in Japanese) has had an enormous influence over later films in broad arenas and video games, not to mention Japanese manga and anime.
I particularly like the CG-like cool fake computer displays and Snake’s scope, suppressor equipped MAC-10, and, of course, the Cabby, Ernest Borgnine (^.^)v !
近未来アクションの古典、名作
大昔、近所の大学の学園祭でかかっていたのをたまたま見て、かっこよさに打たれた。その後テレビやレンタルでは何度も観るも、劇場で観るのは初めてだったが、素晴らしかった。
今では短めな99分でストーリーも見せ場もぎっしり詰まっている。スネークはもちろんだが、ホーク所長の有能さ、抜け目のなさもよい。常に都合のいい場所に現れるアーネスト・ボーグナイン(好き)のタクシーを除けば、話の流れに違和感を感じる暇もなく引っ張られる。
特に世界観がいい(自分の制服治安機関への嗜好はこの作品のUSPFと「未知との遭遇」の米軍とで形成されたと思える。「スターシップ・トルーパーズ」も好みだが戯画化され過ぎか)。「島へ渡りたくない者はこの場での処刑・火葬を選択できる」とのアナウンスに痺れる。島内の退廃感、ビザールさは今見るとむしろおとなしめだが、昔のすさんだ都市スラムの延長線上という感じでよく作られている。塀の中と外、どちらもディストピア感に溢れている。
戦時下の政府が警察国家で、大統領拉致を計画したのが極左革命組織とか、スネークが従軍で名誉勲章を二度も受けながら銀行を襲って逮捕というのは、ポスト・ベトナムの時代背景を反映しているのだろう。
気づいたのは、今までラストシーンは世界を救うことなどどうでもよいとのスネークのニヒリズムだと思っていたのだが、考えてみると、テープは核融合(字幕では核の共有となっていたが、nuclear fusionの実現でエネルギーをめぐる世界の対立を解決するという意味か)に関わる理論や技術データそのものではなく、科学者?が説明する音声の録音に過ぎないので、あくまで、自分を救助する過程で死んだ者たちを省みない大統領に一泡ふかせて一矢報いた、ということなのかと。スネーク、意外に常識人だな。
【ちょっとご愛嬌】
※ ジョン・カーペンター・レトロスペクティブ
この作品は、マンハッタン島が凶悪犯の収容施設になるってところが斬新なアイデアで、でも、制作された1981年から思い描いた1997年の未来は、テクノロジーについて、イマジネーションが不足していたのかなって思ったりする。
1970年代のアメリカは、2度のオイルショックと、ウォーターゲート事件、ベトナム戦争の敗北、スリーマイル島の原発事故など、社会不安につながる大きな出来事を経験すると同時に、実はもう一つ興味深い出来事があって、1977年に落雷でニューヨークで大停電が発生、復旧まで3日もかかり、900万人もの市民が影響を受けたとされている。
僕は、社会不安と同時に、このニューヨークのだ大停電が、81年公開のこの作品の着想に繋がっているのではないかと思う。
まあ、古い作品だし、近未来のテクノロジーについて、もう少しイマジネーションが欲しかったなと思ったりするけれども、それはそれ。
当時の時代背景とか出来事を合わせて考えて楽しんだらどうかと思う。
当時のニューヨークで、3日も停電したら、生命の危険を感じる人も多くいただろうし、ジョン・カーペンターの着眼点は、そうしたところが面白い。
今みても面白いけれど…
当時は面白い!と思った記憶があるけれど時代と共にどんどんスピーディーになって過激になった今の作品をいろいろみているとやはり迫力不足は否めない。ただ、これが元ネタ?と思える展開やシーンが結構あってさすがはカーペンターと思うよなー。エイドリアンバーボーのあのラストの顔は記憶から離れません。
何故か?今になっても私的ベスト1の作品です。
はっきり言ってなんてことはない、ただのB級映画なのですけれど、不思議なことに今現在も私にとってはベスト1の作品です。
とにかく主人公のキャラが立ちまくっていました。聳え立ちまくっていました。
こんなにカッコいいアウトロー、ダークヒーロは後にも先にもスネーク・プリスキンだけかも。
それだけでこの評価がありえた感じです。
東京ビックサイトで開催のワンダーフェスティバルでコスプレ遊びをやらかしたほど大好きなキャラクターです(笑)
なのに…しょうもない続編で「背が低い」とか自虐ネタで貶めやがって!
本来ならスネークブランドでもっと面白いシリーズを作れたものを!
夜の街のコンクリートを歩くと、あのテーマ音楽が脳内再生されずにはいられません。
そう!音楽がとにかくいいのよ!奇才の本領発揮といったところですね!
「スネークと呼べ」
続編が好きだったので、こちらも観ました。 どちらも好きです(^-^) 3作目は地球から脱出する企画があるなんて噂を聞いたことがありますが、噂止まりだったんでしょうね(笑) エイドリアン・バーボーの胸の谷間に釘付けでした(笑)
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