ニュー・シネマ・パラダイスのレビュー・感想・評価
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子供時代に愛されるということ
実の親子ではないからこそ、愛情とは何かを考えさせられる、愛情の壮大さを感じる作品。
子供時代に愛されるということが、将来に影響していること、時の流れを感じさせられる構成。
ラストをロマンティックに飾る点では満点であるが、虐待傾向にあった主人公の母親がラストのみ優しくなっている点が不明、描き方が少し雑である印象であるため評価は4となった。
愛を取るか夢を取るか
主人公サルバトーレの元に映画技師アルフレードが亡くなった連絡が届き...
ただただ良い映画
アルフレードが亡くなったーー。
忘れてしまっていた大切な人との思い出を幼少期、青年期、そして現在にかけてゆっくりと回想していくサルヴァトーレを描いたすごく良い映画。
初めて観たときはDVDで多分ディレクターズカット版で長めのやつを朝っぱらから観た。
もちろん寝た笑。なので前の記録はだいぶ評価が低いが今となってみたら当時適当に観ていた自分をボコボコにしてやりたいくらいに勿体無いことをしたと思う。
反省の意を込めて正座(をしているかの様な心構え)で鑑賞。
改めて観ると批判の仕様がないくらいに良い映画だ。
シチリア島の田舎町で暮らす映画が大好きな少年トトと村唯一の映写技師であるサルヴァトーレの交流と別れまでを描いた内容で特に少年期の頃の話が良い。
戦争で父親を亡くしたトトの父親代わりの様な立場で最初はトトを煙たがっていたが徐々に親しくなるサルヴァトーレらの姿が愛らしい。
幼少期に満足な教育を受ける機会がなかったのかトトと同程度の学力テストに本気で頭を抱え本気でトトに助けを求めるサルヴァトーレがなお一層愛らしい笑。
火事で視力を失った老年期には恋に悩むトト青年を楽しそうに見守るも、この村しか知らないトトを憂い、このままではダメだとトトを厳しい口調で諭し村から出ていくよう告げる。
この時のアルフレードのセリフがすごく良い。
「人生は映画と違うんだ。人生はもっと厳しいものだ。」
「もうお前とは話したくない。お前の噂を聞きたい。」
「自分のすることを愛せ。子どもの頃映写室を愛したように。」
突き放す様な言い方の中にトトの幸せを切に願う気持ちが表れたセリフが刺さる。
メガネをしているため表情は読み取れないのに悲しみを押しつぶした様に冷酷に振る舞うアルフレードの姿は泣ける。
そしてそのアルフレードが亡くなった現代。
実に30年ぶりに故郷へと戻ってきたトトは当時の思い出と閉館してしまったニューシネマパラダイスなどの変わってしまった街並みを懐かしくも寂しそうな様子で眺める。
そしてアルフレードが自分に残してくれたものと受け取ったモノ。そこに詰められたアルフレードのトトへの想いに号泣。
素晴らしく美しいラスト。映画史上最も美しいキスシーンと言っていいラストだ。
たぶんどんな世代の人が観ても良いと思える作品。
1つしょうもないことを言うと劇伴の中でおそらく1番有名であろう「成長」が流れるたびに武田鉄矢が遠くの方からオーイと呼んでくるかのように感じるゆとりは私だけじゃないですよね笑。
なんて素敵な映画なのだろう。アルフレードのトトに対する愛情の深さ、...
泣ける…
戦時中で苦しいときも、村で唯一の娯楽である映画に救われていた人々の姿が、陽気で、優しく、映し出されていた。
目が見えなくなったアルフレードがサルヴァトーレの顔に手を添えている間に少年から青年へと変わる描写が印象的だった。
大人になったサルヴァトーレが故郷に帰り、母が自分のために残していた部屋に入ったシーン、そしてラストは泣けた。
サルヴァトーレとアルフレードの友情、村の人々の陽気で優しい姿、劇中の音楽が良かった。
もっと歳を取れば分かるのかもしれない
おすすめサイトでよくタイトルを目にしたので鑑賞。
良い映画だが、おすすめの煽り文句にあるような、感動や傑作というほどではないと感じた。
主人公トトを含めて、映画好きな村人達の個性が際立っているので、見ていて楽しい。特に子供時代は、登場人物のやり取りがコメディのようで、テンポ良く、流れるように見られる。
新鮮だったのは、教育者が子供を殴ったり、子供がタバコを吸ったりするシーンだ。現代ではこんなシーンを撮るのは難しいだろうなと考えたりもした。
トトとアルフレードが映画を通じて仲良くなる愉快な物語は、アルフレードが大やけどをして映画技師ができなくなった時から少し変わる。
「映画技師になれるのは自分しかいなかった。だから映画技師になった」と以前トトに語ったアルフレード。そのアルフレードの経験が、成長したトトにぴったり当てはまる状況になるのだ。
アルフレードはトトに「映画技師にはなるな。お前にはもっと別の仕事がある」と何度も言っている。自分と同じ道をたどらせたくないのだろうと思った。頭の回転が速くて、まだ若く、無限の可能性が前途に広がっているトト。
そんなトトに「故郷に帰ってくるな」と突き放したのは、アルフレードなりの大きな愛情だと思う。
個性豊かな村人たちに起こる変化で、トト周囲の時間経過を描写しているのが素敵だと思った。ホラー映画が得意な男女が、夫婦になっている描写は心が温かくなった。一方で、広場は俺のもんだおじさんは、最後まで変わらなくて、変化がある部分もあれば、無い部分もある描写なのかと思った。アルフレードが変化がない村と言った一方で、大人のトトが変わってしまったと言ったように。
アルフレードの気持ちや、大人になったトトの心情を捉えるのは難しかった。もっと歳を取って経験を積んでから見たら、また違う印象を抱くのかなと思う
シチリア島の映画館の物語
名作と名高い1989年の作品(「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」「バットマン」や「魔女の宅急便」と同じ年)。あれ?意外と新しい。いや十分に古いけど、もっと60年代とかの映画かと思ってました。
うーん、個人的にはそこまで言うほどかなぁっという感想でしたね。あまりトトのキャラクターを好きになれなかった事が一番のマイナス要因でした。
だって最初から30年故郷に帰ってないって・・・しかも年老いた母親残して。例えばトトが20歳でローマに行ったとして30年帰ってなかったら50歳ですよ?仮にトトが母親が20歳の時の子供としても母親70歳!もしアルフレードよりも母親が先に亡くなってたらどうすんの?しかもアルフレードとの約束って、例えどんなに仲が良かったとしても、お金だして面倒見て育て上げたのは母親ですから!友情だけで美談にしようとしてて家族はどうでもいいんかい?
といった事が気になってしまい、今一つキャラクターに感情移入できずに感動も大してできなかったです。
片田舎で結婚して映画技師として慎ましく暮らしながら人生を生きたアルフレード。都会に出て映画人として成功しながらも、愛する人もなく何処か虚しく人生を送ってるトト。どっちの人生が良い悪いはないにしても、笑顔が多かったのはアルフレードだったのではないでしょうか?そう考えるとアルフレードのアドバイスってどうなん?って思ってしまいます。学がなかったり、自分の人生でできなかった事を子供に押し付けてみても、子供が幸せになるとは限らんのですよ。
所々上手いなってシーンはありました。父親の戦死報告を聞いて悲しむ母親をちょっと不思議そうに見上げる子供時代のトト。子供って大人が悲しんでると時々不思議そうに見るんですよね。で、自分は映画のポスターの方が気になるという。そういったちょっとした人物描写は上手かったですね。後、シチリア島も綺麗で行ってみたくなりました。でも、この作品は人には勧めれないかな?
人生に映画を
評判通りの名作。
絶賛されるの納得です。思い違いしてました。
うん、名作。
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