「問答無用」2001年宇宙の旅 ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
問答無用
中学生の時に読んだジョン・レノンの記事に、「2001年宇宙の旅を観ながらLSDをやると最高だ」みたいな事が書かれていたため鑑賞しましたが、意味が分からずもちろんLSDもやっていないので、当時の感想としては、「背伸びしたいけど、全くの意味不明」。
そして、数十年ぶりに再鑑賞。
「美しく青きドナウ」と共に跳ねる地球の完璧な美しさ。キューブリックフィルムの完璧な美しさ。キューブリックのカメラって、いつもこういう構図というのを、改めて発見。
そして、猿であった頃から遡ると、今や神をも超越してしまった人類。一体神以外に、誰が何がどんな風に思い上がった私達人類に忠告することができるのか。
「ミスを犯すのはいつも人間」と言う完璧に作られたコンピューターのHALの忠告は、壮大な宇宙という神からの忠告にも聞こえました。
発展というのは、人類が発明した最も愚かなものなのかもしれません。発展は所詮神には到底及ばず、存在以上の思い上がりを私達にもたらしたのだから。
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