劇場公開日 2018年10月19日

「解説しよう」2001年宇宙の旅 KIDOLOHKENさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5解説しよう

2022年6月27日
PCから投稿

この映画は原作者アーサーCクラークの代表作
幼年期の終わり
であると解釈するのがもっとも理にかなっている。
幼年期の終わりで描かれていることは宇宙人による人類の強制的進化である。人類の可能性を発見した超優れた宇宙人が人類の子供達に何か施し、子供達が人類とは違う生き物へと変化していく物語だ。2001年宇宙の旅をその物語のべつバージョンと解釈すると以下のようになる。
鉄板のようなものは、とある生物を作り出すための装置である。その生物をデッカマンと呼ぼう。
鉄板は宇宙人が人類を進化させるための装置である。その装置によって猿のような生き物が進化して人類になった。でも人類はまだデッカマンではない。デッカマンは宇宙空間でないと作れないのだ。宇宙空間で鉄板を発見した主人公は鉄板の影響を強く受け・・・やがてデッカイ赤ん坊になった。あのでっかい赤ん坊がさらに進化するとテッカマンになるのだ。

さて、これでハルがなぜ壊れてしまったのかお分かりだろう。
そう、ハルは壊れたのではない。鉄板の影響によって人間になってしまったのだ。

私はこの映画を30年くらい前に見て本当にすごいと思った。内容も演出も当時はとんでもなく斬新だった。しかし、残念ながら風化してしまったようだ。正直、今回はすごいと感じられなかった。本当に残念だが。

タンバラライ