「綺麗な映像」2001年宇宙の旅 ほくロックさんの映画レビュー(感想・評価)
綺麗な映像
①進化(成長)はしていないという事
猿のところでは、弱肉強食が描かれています。
肉食に食べられる猿と、武器を持った猿が縄張りを犯すところです。
動物時代の弱肉強食と現代の争いでそれを描いています。
さらに黒い物体が出てきた時です。
猿も恐る恐る手で割っていましたが、月で初めて「現代人」が触る時もてで恐る恐るでした。
全く変わらない行動をしています。
HALLも自分がやられることを恐れて、クルーを追放しました。
その点でも、「進化(成長)はしていないという事」が描かれていると思いました。
②確実に進化をしているという事
・映画の本旨
まず猿(人=man)が映し出され、そこから現代人へと行きますが、ここはわかりやすいです。
そして、月を越えて木星にいく点、技術の向上、宇宙食の話でも成長をしているとわかります。
それの現代人を凌駕してきたのが、HALLです。デイブひとHALLは人の進化の先で、さらに黒い物体が進化の先であると、これがこの映画の本旨だと思います。
HALLという存在が人の進化の先ということを後半で、示しています。
デイブが木星近くになり、電子の目線になります。
その後、大地を上から見おろした視点が色が淡白となり映し出されます。これが、黒物体の磁力で見た時の、世界です。
猿さらに現代人、HALL、またその上の高次元の黒い物体目線です。デイブの目がたまにカットインしていたのは、この黒い物体の目線ということを伝わりやすくるためではないでしょうか。
最終的に、デイブは高次元の存在となり、自分で思った通りの、世界を自分の中に作り上げます。
しかし、この進化の過程でまだ、人が残っているので、歳をとる自分、老いていく姿を想像(創造)していきます。
しかし最終的に自分の目の前には、「黒い物体」が出てき、それが自分となります。
ここで、進化を過ごします。
胎児となったのは、その「新たな生命体」を示すためです。
進化を表した映画だと思いました。
・劇中での見せ方
音が聞こえる部分と聞こえない部分、さらに聞こえ出す部分です。
猿の時はもちろん音は聞こえる、
現代人の時もです。
HALLが出てきてから、音が少なくなります。
これは現代人にはHALLの声が聞こえないからです。
しかし、デイブが木星に近づき、上記の過程で進化をするとまた、音が途絶えることなく、聞こえます。
これはデイブが進化し、黒い物体へとなったことをわかりやすくするためだと。