劇場公開日 2018年10月19日

「モノリスを知らない輩」2001年宇宙の旅 barbie barbieさんの映画レビュー(感想・評価)

モノリスを知らない輩

2021年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

もう何十回見ただろうか
2001年宇宙の旅  アーサーC クラーク の小説の映画化

TOHOシネマの小さなスクリーンで しかも何故か映画は
更に内側に一回り小さく上映されてた なんだこれは
この映画は70mmシネラマサイズのはずなのに・・・・・

人類の進化は外宇宙の知的生命体の関与があってこそ進化したという話は
当時はあまりに突拍子もない発想でしたが さすがSF 作家は時代を超えた
着眼点がありますね  現代では実際に宇宙人からも情報が来る時代だから
地球人がここまで進化したのは知的生命体が地球人に技術や発明の
閃きを与えたからに他なりません  進化論なんて宇宙人は笑ってますよ

遥かな昔からいろいろな発明や発想は本人が考えたのではなく
知的生命体が地球人の進化を促すためにテレパシーで伝えたこと

さて2001年宇宙の旅では冒頭の類人猿がモノリスがいきなり登場してから
類人猿に道具を使うことを閃かせたこと

類人猿が持つ骨から場面が人工衛星の場面に切り替わったのは
有名なシーンですね

宇宙ステーションの中で米国ヘイウッド・フロイド博士が
ソ連の科学者チーム(エレナ博士カリーナン博士ステレティネバ博士スミスロフ博士)
といろいろ話をした後

字幕に出なかった会話 ちょっとありますね

スミスロフ博士「やはり、口は固いな」
ステレティネバ博士 「そりゃ そうよ」

フロイド博士が月面クラビウス基地で何かあったことを
隠しているな という場面ですね

400万年後に人類が月面でモノリスを発見したのは偶然ではなく人類が
発見するように磁場の異常で知らせたこと

モノリスは知的生命体なんですよ  進化を促す存在というか
何故木星なのかはわかりませんが・・・・・・。

木星にディスカバリー号が到着したらモノリスが地球人を誘導する場面
を想像しますが、

キューブリック監督はいちいち細かい説明のシーンは写さないから
当時は理解されなかったのですね

ラストの17世紀宮廷風の部屋はモノリスが地球人をもてなすために
わざわざ作った空間

そこに至るまで時間と空間を超えて ボウマン船長は一気に老けてしまった
自分を見て驚くのですが 彼はそこで飼われていたのではないか

来たる新人類の夜明けが来るまで

barbie barbie